ピザと一言でいっても実にさまざまなピザがあります。本記事では、ピザ好きのあなたにオススメのピザ5選と、そのレシピの概略をお伝えします。
オススメのピザ5選
マルゲリータ
オススメのピザを挙げるにあたって、現代のピザの原形になったマルゲリータは避けて通れないでしょう。マルゲリータの名前の由来には諸説ありますが、一説では19世紀後半にイタリア王国の国王ウンベルト1世とナポリを訪れた王妃マルゲリータのために作られたものといわれています。トマトソースとモッツァレラチーズ、バジルをのせたピザで、イタリア国旗の色の組み合わせが美しく、シンプルでありながら素材の味を楽しめるピザです。生地もトッピングも軽めで、あまりおなかは空いていないけれどピザを食べたい時や、軽めの食事をしたい暑い日にぴったりの一枚です。塩分と脂肪分が多めの肉加工品をトッピングせず、モッツァレラチーズはカロリー控えめなので、健康が気になる人も食べやすいピザです。また、ベジタリアンの人ともシェアしやすい一枚です。マルゲリータについては以前ひとつの記事として本サイトで紹介しました。以下の記事もぜひ読んでみてください。
ビスマルクピザ
マルゲリータのほかにも、歴史上の人物の名前を冠したピザとしてビスマルクピザがあります。ビスマルクとは、鉄血宰相とも呼ばれる宰相オットー・フォン・ビスマルクのことで、19世紀、プロイセン王国と北ドイツ連邦の首相を務めた人物です。ビスマルクが卵を好んで食べたことから、卵をそのままのせて焼いたピザがビスマルクピザと呼ばれるようになりました。まるまるひとつの卵が見た目に華やかさを加え、他のトッピングと卵の旨味がマッチするピザです。ビスマルクピザについては以前ひとつの記事として本サイトで紹介しました。以下の記事もぜひ読んでみてください。
シカゴピザ
ピザはそのカジュアルさとおいしさから世界各地に広まり、土地の名前がついたピザもあります。中でも有名なのがシカゴ発祥のシカゴピザです。シカゴピザはディープディッシュピザ(深皿ピザ)とも呼ばれ、見た目はピザというよりもキッシュに近く、ものによっては数センチの厚みがあります。ソースやチーズをたっぷり入れたシカゴピザは、切った時に中身が流れ出る迫力は圧巻で、最近ではソーシャルメディアで映えることも手伝い、流行の兆しをみせています。シカゴピザについては以前ひとつの記事として本サイトで紹介しました。以下の記事もぜひ読んでみてください。
デトロイトピザ
シカゴピザほど有名ではありませんが、地名を冠したピザとして人気のピザとしてデトロイトピザもおさえておきたいところです。デトロイトピザはかつて車産業で栄えたアメリカのデトロイト発祥のピザで、もともと工場で使用することを想定して作られた四角い型に入れて厚めに焼き上げます。(1*)デトロイトピザは厚めといってもシカゴピザとは異なり、デトロイトピザでは生地部分が厚く、型に触れて焼けた香ばしい生地の端の部分が大好きという人も少なくないようです。デトロイトピザのトッピングはさまざまですが、トマトソース、スパイスの効いた肉加工品ペパロニ、マッシュルーム、ハラペーニョ、チーズなどアメリカンピザの定番の具材をのせるのが一般的です。また、仕上げにチーズの上からソースをかけたスタイルも多くみられます。
クアトロフォルマッジ
オススメのピザ5選の最後はクアトロフォルマッジです。寒くなるこれからの季節にはリッチで暖かな味わいのピザを食べたいという人も少なくないでしょう。「クアトロフォルマッジ」はイタリア語で「4種類の(クアトロ)チーズ(フォルマッジ)」を意味します。その名の通り4種類もしくはより多くのチーズを使ったピザで、使用するチーズに決まりはありません。上質のチーズを少量使って素材の味を楽しみたい一枚です。主なトッピングはチーズで、肉や魚は使用しないため、ベジタリアンの人とも一緒に楽しみやすいピザです。また、クアトロフォルマッジはワインとのペアリングを楽しめるピザでもあります。
オススメのピザの作り方
マルゲリータ、ビスマルクピザ、シカゴピザの作り方については、前掲の本サイトの個別の記事を参照してください。ここではクアトロフォルマッジの作り方の概略を説明します。基本のピザ生地の作り方については、以前ひとつの記事として本サイトで紹介しました。以下の記事を参考にしてください。
[クアトロフォルマッジの作り方]
クアトロフォルマッジはマルゲリータ同様シンプルに焼けるピザです。マルゲリータのレシピを参考に、トッピングをチーズに置き換えてください。4種類のチーズの組み合わせに決まりはありません。
よく使われるチーズとしては、ゴルゴンゾーラをはじめとするブルーチーズ、モッツァレラチーズ、カマンベールチーズ、グリュイエールチーズ、チェダーチーズなどがあります。パルミジャーノやグラナパダーノのようなハード系のチーズを使ってもよいでしょう。チーズは細かくして混ぜてもよいですし、大きめにスライスしてそれぞれエリアを分けてトッピングしても構いません。ブルーチーズをメインにした場合などは蜂蜜を垂らしてもおいしくいただけます。
唯一注意したい点は、チーズが生地の外に流れ出ないように欲張りすぎないこと。また、モッツァレラチーズなど水分が多めのフレッシュチーズを使う場合は事前に重石をするなどして水切りするとよいでしょう。