ビスマルクピザとは!?今注目のピザ

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19世紀にプロイセン王国と北ドイツ連邦で首相を務め、鉄血宰相の異名を持つ宰相オットー・フォン・ビスマルク。彼の好物は卵だったといわれています。本記事では宰相ビスマルクの名前を冠し、卵のトッピングが特徴的な「ビスマルクピザ」を紹介します。

ビスマルクピザとは

宰相ビスマルクが卵を愛したことから、ピザに限らず目玉焼きをはじめとする卵をのせた料理はビスマルク風(alla Bismarck、アッラ・ビスマルク)と形容されるようになりました。本記事で紹介するビスマルクピザ(Pizza alla Bismarck)のほか、たとえばグリーンアスパラガスに半熟の目玉焼きをのせた一皿はアスパラガスのビスマルク風(Asparagi alla Bismarck)と呼ばれています。

ビスマルク風という名前がつけられ、卵がピザにトッピングされるようになったのにも歴史的な背景があります。宰相ビスマルクが活躍した時代、ドイツはイギリスやフランス、ロシアに対抗するために、1882年にオーストリア=ハンガリーとイタリアと三国同盟(*1)を結びました。この時のイタリアとの結びつきからピザに卵がトッピングされ、ビスマルクピザが生まれたようです

ビスマルクピザの特徴とカロリー

現在レストランや宅配サービスで提供されているビスマルクピザに共通するのは卵がトッピングされている点で、卵の硬さは半熟のものが多く、卵とともにトッピングされる具はハムやサラミといった肉加工品と野菜が中心です。卵以外にこれが必須といった具はなく、組み合わせはさまざまです。

もっともシンプルなビスマルクピザは、生地の上に定番のトマトソースを塗って、中心に卵を落として、チーズと生ハムを周囲にトッピングして焼いたものです。生ハムはベーコンやサラミなどその他の肉加工品で代用することもできます。さらに味わいや彩りを加えるために野菜やきのこがトッピングされたビスマルクピザもあり、ほうれん草、玉ねぎ、マッシュルームなど卵と相性のよい食材が使われます。じゃがいものスライスでボリュームを出してもよいでしょう。

気になるビスマルクピザのカロリーは、栄養に関する情報を提供するウェブサイト「カロリーSlism」によると、シンプルなビスマルクピザ1枚約300gのカロリーは812kcalで、1/6カットの1スライスは135kcalです(*2)。

ビスマルクピザによっては卵が複数のっているものがあり、ふたつめ以降は卵ひとつにつきプラス90kcalでカロリーを計算してください。野菜については大幅なカロリー増を気にする必要はありませんが、生地や肉加工品、チーズの量には塩分やカロリーの観点から注意が必要です。前出のSlismではビスマルクピザ1枚あたり生地100g、チーズは合計62g、生ハム30gになっています。同ウェブサイトでは材料ごとのカロリーを調べることもできるので、材料を増量する場合は増量分のカロリー足して合計カロリーを計算してみてください。

ビスマルクピザの作り方

ここでは基本のビスマルクピザの作り方を紹介します。基本の作り方をマスターしたらさまざまな生地やトッピングを組み合わせてオリジナルのビスマルクピザを作ってみましょう。

<材料>
・ピザ生地(生地の作り方については本サイトの「ピザ生地の作り方」を参考にしてください)
・トマトソース
・生ハム、ベーコン、サラミなどお好みの肉加工品
・お好みのチーズ
・卵

<手順>

  1. ピザ生地を円形など好みの形に伸ばします。後の工程で生卵をトッピングする際に流れ出ないように生地の周辺を中心よりも厚めにしておくとよいでしょう。
  2. 生地にトマトソースを塗ります。あとの工程で生卵を安定させるためトマトソースの塗りすぎには注意しましょう。
  3. 生ハムの場合、焼成工程の後半に一度ピザをオーブンから出してのせると生ハムの質感がほどよく残りますが、それ以外の肉加工品の場合はこの段階で中心部に卵を乗せるスペースを残してその他の具材とともにトッピングしましょう。
  4. 生卵を中心に落とします。あらかじめ別の容器に卵を割ってからピザの上に移すと失敗がありません。
  5. チーズを卵の周囲からクラストの周辺にかけて散らします。
  6. 250度のオーブンでクラストが黄金色になり、卵が好みの半熟具合になるまで焼きましょう。

ここでは焼成前に生卵をトッピングして焼き上げる方法を紹介しましたが、焼いている途中で一度ピザをオーブンから出して生卵をトッピングする方法もあります。

おいしく美しいビスマルクピザを作るコツ

ビスマルクピザを作る際には生卵をしっかり具材や生地でホールドして、卵が流れ出さず、見た目にも美しく仕上げることです。生地の周辺を高くしておくほか、肉加工品や野菜、きのこを壁のように配置することで卵の位置をしっかり固定できます。また、少し焼いてから生卵をトッピングすることで卵の底の固まりが早く、思い通りの位置に卵を配置できます。

卵の配置のほか、ビスマルクピザは焼き時間にも注意が必要です。生卵をトッピングするのが遅れてしまうと、ピザの生地や具材は十分焼けているのに卵だけ思うように火が通っていないということになりかねません。初めてビスマルクピザを焼くときには、卵が思ったよりも固めに仕上がるかもしれませんが、他の具材とともに焼き始めから生卵をトッピングしてしまうのが無難です。徐々に好みの半熟具合にするタイミングをつかんでいくとよいでしょう。また、夏など暑い時期、特に焼き上がりを一度に食べない場合には卵にしっかり火を通して食中毒のリスクを減らすことも重要です。

シンプルなビスマルクピザだけで一食にする場合、食卓の色味が赤と茶色でまとまってしまい、緑がほしいところです。ビスマルクピザに緑色を足すにはバジル、アスパラガス、ほうれん草を使うとよいでしょう。焼きあがったあとにサラダを添えるようにルッコラやパセリを散らしても美しく仕上がります。

全体のデザインとしては、円形の生地の中心に卵を囲むようにトッピングしていくほか、生地を四角くのばしてアスパラガスの縦のラインを活かしてトッピングしてもよいでしょう。ビスマルクピザを作るのに慣れてきたらトッピングする卵の数もひとつでなくて構いません。

ビスマルクピザではトッピングや具材次第で遊び心を発揮できます。まずはシンプルなビスマルクピザをマスターしてぜひオリジナルのビスマルクピザを作ってみてください。

*1: 三国同盟Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%9B%BD%E5%90%8C%E7%9B%9F_(1882%E5%B9%B4)

*2: Slism https://calorie.slism.jp/200963/