餃子の皮を使ってピザを作れるというと「本当に?」と半信半疑に思う人もいることでしょう。本格的に焼くピザとは異なりますが、餃子の皮を使えばオーブンがなくても手軽にピザ風のおつまみを作ることができます。本記事ではピザ好きの社会人を対象に餃子の皮で作るピザのアイデアを紹介します。
餃子の皮でピザを作れる理由
中華料理の餃子とイタリア料理のピザというと、一見関係性がないようですが、実は餃子の皮とピザの生地はそう遠いものではありません。餃子の皮は作り方によって強力粉と薄力粉のバランスが異なりますが、主な材料は小麦粉と水と塩です。何かに似ていませんか?そうです、ピザの生地です。ピザを生地から作る場合、小麦粉と水、塩、イーストが基本的な材料です。餃子の皮とピザ生地の違いはイーストを使って生地を発酵させるかです。イーストで発酵させない餃子の皮は焼くともっちりしつつもパリッとした食感になり、イーストで発酵させるピザの生地は餃子の皮と比べてふっくら仕上がります。
餃子の皮ではふっくらした食感は出せず、大きさの制約もありますが、餃子の皮の材料はピザ生地とほぼ同じで、味は中華に特化したものではなく中立です。厚みが少ないクリスピーなピザ生地のように使って、トマトソースや洋風のトッピングと合わせることは十分できます。このような理由から餃子の皮でピザを作れるのです。
餃子の皮でピザを作るメリット
餃子の皮はどのスーパーマーケットでも扱っている安価な食材です。材料さえ手元に集めてしまえば30分もかけずに小さなピザを作ることができます。また、本格的なピザを焼くにはオーブンが欠かせませんが、餃子の皮で焼く小さなピザはオーブントースターやフライパン、ホットプレートなど、多くの家庭にある道具で焼くことができます。
そのほかにも、餃子の皮は小さくすでに成形されているので、餃子の皮で作るピザはフィンガーフードとして前菜やおつまみとして作りやすいです。また、一種類だけでなく数種類のピザを一度に焼ける、小さい丸いキャンバスのような皮に絵を描くように具でデコレーションをするといった楽しさもあります。
餃子の皮を使ったピザの作り方
餃子の皮は小さく薄いので、ソースやトッピングをのせすぎず、水分量が少なめのものを使うと失敗しにくいでしょう。
基本の餃子の皮を使ったピザの作り方はとても簡単です。市販の餃子の皮にソースを塗って、好きな具材、チーズをのせて焼きます。餃子の皮は薄いので火が通りやすく、オーブンで焼く必要はありません。オーブントースターやフライパン、ホットプレートなど手持ちの道具を活用して焼きましょう。焼き時間は焼き方や道具にもよりますが、餃子の皮がこんがり色づいてチーズが溶けてきた頃合いを目安にします。
大きめにピザを焼きたい場合には、餃子の皮を少し重なるように配置して好みの大きさの生地を作ってください。
おすすめのトッピング
餃子の皮で作るピザのよさは手軽にピザを焼けるところ、たくさんの種類を焼けるところにあります。この2点を活かしたおすすめのトッピングを紹介します。
<トマトベースの基本のピザ>
最も簡単には、餃子の皮にトマトソースの代わりにトマトケチャップを塗って、冷蔵庫にあるハムやベーコン、ととろけるチーズをのせて焼いてみてください。彩りを加えたい場合はピーマンやコーンを加えます。トマトベースのソースとしては、トマトケチャップのほか、少し残ってしまったパスタソースを使ったり、ミニトマトがあればごく薄くスライスしたりしてトマトソースの代わりにしてもよいでしょう。トマトソースにこだわることもできますが、餃子の皮で作れるピザのよさはその手軽さにあります。気合いを入れすぎずに冷蔵庫にある材料を活用しましょう。
<アレンジピザ>
トマトソースがなければマヨネーズやクリームチーズなどもソースの代わりになります。マヨネーズと焼き鳥の残り、ネギ、醤油を1-2滴たらしてチーズをのせた和風ピザのようなアレンジピザを作ってみてもよいでしょう。冷蔵庫にあるものを自由な発想で組み合わせて冒険を楽しんでみてください。
<デコを楽しむ>
餃子の皮の小さな丸い形を活かして、具材の配置を楽しんでみてはいかがでしょうか。餃子の皮で作るピザは小さな子どもも食べやすく、トッピングで顔を描いてあげると食が進むことでしょう。大人にとっても童心にかえって遊び心のあるピザを作るのは楽しいはずです。
<甘いデザートピザ>
餃子の皮を使えば、大きなピザを焼くときにはしないような冒険的なトッピングを試してみることもできます。甘いピザは大きく一枚焼くとパーティーでもない限り食べきるのは難しいですが、餃子の皮で数枚焼いてみるのであれば、気軽に挑戦できそうです。チョコレートスプレッドとバナナやマシュマロ、クリームチーズと調理用のりんごにシナモンなど、おやつやデザートとして活躍しそうです。
餃子の皮で作るピザを食べるシーン
家庭でも気軽に手軽に作れる餃子の皮で作るピザは、日常でもパーティーでも楽しむことができます。餃子の皮で作るピザが活躍するシーンをみてみましょう。
<前菜やおつまみ、おやつに>
日常では、前菜や晩酌のおつまみに餃子の皮で作るピザを出してみてはいかがでしょうか。オーブントースターを使えば洗い物も少なく、食卓にのせる品数を増やすことができます。冷蔵庫に残った食材を使い切るよい機会にもなるでしょう。餃子の皮で作るピザは小腹が空いた時には満足感のあるおやつにもなりそうです。
<パーティーに>
餃子の皮で作るピザはフィンガーフードとして前菜にできるほか、ホットプレートを使って焼けば個々人が好きな具をのせて焼くスタイルでメインにすることもできます。トマトソースのほか、マヨネーズやクリームチーズなどのソースの代わりになる食材、ベーコンやソーセージ、ツナ、エビ、小さく切った野菜、チーズといったトッピングを机に並べるだけで準備完了です。手軽にも関わらず、自分で作る楽しさがあり、サーブする必要がないので、パーティーを主催する人も一緒に食卓を囲めます。
まとめ
本記事では、餃子の皮とピザの生地の材料がほとんど同じであることから、手軽に家庭で焼くピザの生地として餃子の皮を使えることをお伝えしました。いわゆるイタリア風のピザとまったく同じではありませんが、餃子の皮で作るピザならではの気軽さや楽しさはピザ好きとして知っておきたいところです。この記事をきっかけにぜひ餃子の皮を使ったピザ作りを楽しんでください。