ピザは何で食べるのが正解?手、フォークとナイフ、箸まで

ピザを食べるときに何を使って食べますか?ピザはカジュアルな食事だから手で豪快に食べたいという人がいる一方で、レストランで着席して食べるならきれいにフォークとナイフで食べたいという人もいるでしょう。本記事では、ピザ好きのあなたを対象に、手やカトラリーを使ってどのようにピザを食べるとよいかを説明します。

ピザとカトラリー

現在のピザの原型は、18世紀から19世紀にかけてイタリアの貧しい人たちが食べていた平たいパンにトマトソースを塗って焼いた食事で、ストリートフードとして始まりました。

※ ピザの発祥や名前の由来について詳しく知りたいという人は本ウェブサイトの記事「ピザとイタリア」「ピザの名前の由来」を参考にしてください。

当時のイタリアの一般の人々がかしこまって食卓を囲んで、フォークとナイフを使ってピザを食べていたとは考えにくいでしょう。むしろ通りでピザを買って、忙しい中、手で食べている様子の方がイメージしやすいように、昔からピザは「庶民の食べ物」だったのです。その後19世紀にナポリを訪れたイタリア王国の国王ウンベルト1世と王妃マルゲリータに供され、かの有名なピザ「マルゲリータ」が生まれました。

19世紀には、イタリアからの移民とともに、ピザはアメリカに渡り、アメリカでも庶民の食事、ストリートフードとして広まりをみせました。その後、20世紀に入ると、アメリカでは専門店が誕生し、ピザが提供されるようになりました。

ピザがストリートフードとして広く愛されるようになり、続いてレストランや専門店でもピザが提供されるようになったわけです。着席式のレストランでは、フォークとナイフが出され、フォークとナイフでピザを食べる人も少なくありません。

このような歴史的な背景を考えると、ピザをどのように食べるかは、場所やシーンによるもので、正解はないといってよいでしょう。時と場合によってはマナーを気にする必要もありますが、ピザは熱々のうちにおいしく食べることが最も重要だといえそうです。

シーン別のピザの食べ方

ピザはどのように食べてもよいといわれても、「マナーを守れていないのでは・・・」と心配になる人もいるかもしれません。ここではシーン別のピザの食べ方を紹介します。

<カジュアルにピザを食べるとき>

宅配ピザを注文して、くつろいだ雰囲気の中、映画やスポーツの試合を楽しみながらピザを食べるのが大好きという人もいることでしょう。このようなシーンでピザを手で食べるのはまったく問題ありません。また、日本ではあまり見かけませんが、欧米では通りに面した店舗では切り分けられたピザが、軽食がわりに売られています。このようなピザは食べ歩きが一般的なため、フォークやナイフは使いません。食べやすいように適当に折りたたんで食べている人もいます。

<レストランでピザを食べるとき>

日本ではピザがテーブルに出されると、すでに切り分けられていることがほとんどです。一方、ヨーロッパのレストランではいろいろなピザを注文してシェアすることは稀で、一人一枚ピザを注文します。ピザは切り分けられていないため、自然とピザとともにフォークやナイフも提供されます。ただ、フォークとナイフの使い方はさまざまで、切ったピザを器用に丸めてから切って食べる人、小さく切り分けながら食べる人、適当な大きさに切ってあとは手で食べる人などさまざまです。

フォークとナイフを使うか迷った時には、レストランの格式を考慮して、まわりの人がどのように食べているか見て、フォークやナイフを使うか決めるとよいでしょう。また、レストランに行くときには、普段よりおしゃれをしているかもしれません。そのようなときには、メイクアップや洋服を台無しにしてしまうことのないようにフォークとナイフを使ってピザを食べた方がよいかもしれません。

<ピザに箸はあり?>

ピザと箸といえば、有名ファッションブランドの広告動画に、箸を使ってピザを食べる女性が登場し、物議を醸しました。この動画は箸を形容する言葉や箸の使われ方で問題になりましたが、箸を使ってピザを食べるのがマナー違反ということはありません。世界では、フュージョンピザといって、異文化融合のピザをうりにしているレストランがあります。その中には箸が使われているアジアの国の食材や、さらには寿司の素材をのせているレストランもあるほどです。

箸の難点はピザ生地のような素材の切り分けがむずかしいところですが、ピザの種類によっては箸の方が雰囲気に合うこともあるかもしれません。また、外国の人をもてなすときに余興として、和風のピザと箸を出してみてもよいかもしれません。箸を使う文化の根付いた日本人がピザと箸を組み合わせても、前述のファッションブランドのような問題にはならないでしょう。

また、高齢の人の中には食事には箸を使いたい人もいるかもしれません。そのような時は「ピザは手で食べるもの」「イタリア料理なのだからフォークとナイフで」などと押し付けることなく、みんなでおいしくピザを食べられるように箸を出すのがスマートです。

注意点

「何を使ってピザを食べるか」は時によって激しい議論に発展しかねない話題です。ピザの食べ方くらいで・・・と思う人もいるかもしれませんが、前述のファッションブランドの炎上騒ぎのほかにも、ピザは手で食べるのが一般的なアメリカで、イタリア系の政治家がピザをフォークとナイフで食べたことから大きな騒動になったこともありました。ピザの食べ方に独自の主義主張を持っている人も少なくないのです。

ピザを食べる上で一番大事なのは、熱々のピザをおいしく楽しく食べることです。どうやってピザを食べるか主張を戦わせるのも時にはよいかもしれませんが、度が過ぎた議論は考えものです。自分の食べ方と違う人がいたとしても、大きく場の雰囲気を壊さないのであれば、そういう食べ方の人もいるのだなと思うにとどめておくのがよいでしょう。

また、自分の食べ方についても、マナーを気にしすぎず、「ピザはもともとカジュアルな食べ物なのだから」と構えて、ピザを味わうことを優先するのがよいでしょう。それでも迷った時は、まわりに合わせてみてください。

まとめ

本記事ではピザを食べる際に、手を使ってよいのか、それともカトラリーを使うのか説明しました。正解はあってないようなものです。ピザはシーンに合わせて、ピザのおいしさを最大限に楽しめる方法で食べるのが正解です。ピザはカジュアルなストリートフードとして始まった食事です。マナーは考慮しつつも囚われすぎず、気持ちよくピザを存分に楽しめる食べ方をみつけてください。