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スパイシーさがやみつきになるカレーピザ!カレーの歴史、相性、そして作り方について

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カレーピザのメニューがある宅配ピザ店は多く、カレーはピザとの相性がいいことでも知られています。ピザ店によってカレーの味や具材が異なるため、さまざまな種類のカレーピザを堪能できるでしょう。今回は、ピザとカレーの相性がいい理由やピザにぴったりなカレーレシピ、カレーを作る際の注意点などを紹介します。

カレーピザとは?その歴史について

カレーピザとは、カレー風味のトッピングをのせたピザのことを指します。まずはカレーピザに欠かせないカレーの歴史をチェックしておきましょう。

カレー誕生の歴史と発祥の地

カレーのルーツは、18世紀にイギリスの植民地として支配されていたインドにあります。インドを訪れたイギリス人がスパイスや米を持ち帰ったことがきっかけで、イギリスで世界初のカレーパウダーが誕生しました。(*1)

インドでは複数のスパイスを使って調理していたため、イギリスで作られるまでカレーパウダーは存在しなかったのです。日本に初めてカレーパウダーが入ってきたのは明治初期といわれています。

その後、日本風にアレンジされたカレーが全国各地に広がりました。さらに、各地の特産物を具材に使用したり味付けをアレンジしたりと、カレーのバリエーションが豊富になったのです。

世界のカレーを紹介

インドカレーは北・西・東・南インドによってカレーの特徴が異なります。北インドでは豆や乳製品を使用しており、西インドでは豆や野菜、フルーツの煮込み料理が主流です。魚がとれる東インドでは、カレー風味の魚料理が作られています。南インドでは魚やココナッツミルクを使用しており、辛みが強いのが特徴です。

また、スリランカやパキスタン、タイ、インドネシアのジャワ島、ポルトガルなどの国や地域でもカレーやカレーに似ている料理が存在します。どの国もスパイスを加えて調理する料理がほとんどのようです。イギリスでは、とろみ付けの小麦粉とカレーパウダーが使用されていることから、日本のカレーのルーツがイギリスにあることが分かります。

ピザとカレーの相性がいい理由

このような背景をもつカレーですが、次にピザとの相性をみてみましょう。ピザとカレーは一見、異なるジャンルの料理ですが、なぜ相性がいいのでしょうか。ピザとカレーの相性がいい理由を解説します。

スパイシーな味わい

ピザとカレーの相性がいいのは、端的に言えばカレーがスパイシーな味だからです。イタリアでは「ディアボラ」や「カラブレーゼ」など、辛みがあるトウガラシをのせたピザがあります。ピザの本場であるイタリアでは、ピリッとスパイシーな味付けのピザを好んで食べる習慣があるのです。カレーはスパイシーな味付けの上に、日本で人気の料理のため、ピザのトッピングに選ばれたのでしょう。

パン生地と相性バッチリ

ピザとカレーの相性がいいのは、カレーとパン生地の相性がバッチリだからです。たとえば、カレーパンはパン屋やスーパーで販売されるほど人気があり、カレーとパン生地の相性の良さが証明されています。

また、インドは米以外に、「ナン」や「チャパティ」などのパンが主食で、カレーに浸して食べる習慣があるのです。パン生地とピザ生地は同じ原材料の小麦粉で作られていることからも、ピザ生地とカレーの相性の良さが分かります。

ピザと相性抜群のカレーレシピ

マイルドな味わいが特徴の「バターチキンカレー」

必要な材料は、鶏もも肉1枚(約250g)、おろしタマネギ(約200g)、トマト水煮缶1缶(約400g)、有塩バター(50g)、ニンニク1片、カレーパウダー(大さじ2杯)、砂糖(大さじ1/2杯)、食塩(小さじ1杯)です。

まずは、鶏もも肉の皮や脂肪、筋を取り除き、以下の調味液に60分ほど漬けておきましょう。

  • プレーンヨーグルト(100g)
  • カレーパウダー(大さじ1杯)
  • おろしショウガ(約15g)
  • おろしニンニク(約5g)
  • 食塩、コショー(少々)

バターでスライスしたニンニクを炒め、ニンニクの香りがしたらカレーパウダーを加えます。カレーパウダーが溶けきったら、おろしタマネギとトマト水煮缶を入れて煮込みましょう。このとき、トマトを軽くつぶしておきます。

汁気がなくなりトロッとしてきたら、漬けておいた鶏肉と調味液、砂糖、食塩を加えて煮立てましょう。その後、フタをしてから20分ほど煮込みます。鶏肉に火が入っていれば完成です。

時短調理におすすめの「キーマカレー」

用意する材料は、合ひき肉(牛・豚300g)、みじん切りタマネギ(約100g)、みじん切りニンジン1/2本(約100g)、カレーパウダー(大さじ2杯)、ウスターソース・ケチャップ(大さじ2杯)、おろしショウガ(小さじ1杯)、おろしニンニク(小さじ2/3杯)、水(300ml)、薄力粉(大さじ1杯)、サラダ油です。

油を熱しておろしショウガ、ニンニクを炒め、合ひき肉を加えて色が変わったらみじん切りのタマネギ、ニンジンを入れて炒めます。カレーパウダー、ウスターソース、ケチャップ、水を加えて煮込みましょう。水で溶いた薄力粉を混ぜ入れ、再度に立たせてとろみがついたら出来あがりです。

ゆで卵のスライスや温泉卵をカレーピザにトッピングをすれば、ぜいたくなピザに変身します。

カレーピザを作るときの注意点

蜂蜜、ルウの順番で煮込む

隠し味として蜂蜜を入れるなら、ルウの前に入れましょう。蜂蜜はアミラーゼと呼ばれる酵素を含んでおり、ルウの後に入れるとルウに含まれる小麦粉のデンプンを分解してしまいます。そのため、とろみが出なくなる場合があるのです。蜂蜜を入れて煮立ててから、カレールウを加えましょう。

汁気が少ないカレーをトッピングする

カレーをピザのトッピングにするときは、汁気が少ないカレーをのせましょう。汁気が多いカレーをかけると、ピザ生地が汁気を吸い込み、カリッとした食感に仕上がりません。汁気の多いカレーをトッピングにする場合は、小麦粉でとろみを付けるか、汁気を切ってから具材だけをのせましょう。

カレーの常温放置は食中毒のリスクも

余ったカレーは常温で放置しないようにしましょう。カレーや煮物などの煮込み料理を常温で放置すると、食中毒の原因になるウエルシュ菌が増殖してしまいます。ウエルシュ菌は酸素の少ない環境を好むため、空気を含まないカレーは菌の増殖に最適な環境なのです。

また、100度で加熱しても菌は死滅しないため、菌を増やさないことが重要です。残ったカレーは粗熱をとって小分けし、冷蔵庫や冷凍庫で保存しましょう。

まとめ

カレーパンやナン、チャパティの例からも分かるように、ピザとカレーの相性がいい組み合わせです。バリエーションが豊富なカレーをトッピングにすれば、さまざまなカレーピザを楽しめます。

上記で紹介したレシピや3つの注意点を参考に、ピザにぴったりのカレーにチャレンジしてみてください。

参考

(*1)https://www.maff.go.jp/j/agri_school/a_menu/curry/01.html

(*2)https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20180614/