近年、激辛トウガラシ入りのカップ麺や、スナック菓子などの激辛フードが人気を集めており、ピザのメニューも例外ではありません。
激辛ブームの影響もあり、トウガラシそのものにもスポットが浴びるようになりました。
その中でも、ひそかな注目を浴びる「ハラペーニョ」について詳しく説明します。ハラペーニョを使ったピザレシピも紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
ピザのトッピングに使われるハラペーニョとは?
ハラペーニョとはどのようなトウガラシなのか、特徴を確認しておきましょう。
海外で大人気のトウガラシ
ハラペーニョとは主産地がメキシコの青トウガラシの一種で、ナス科トウガラシ属の野菜に分類されています。ハラペーニョはスペイン語で「ハラパから来たもの」という意味を指しています。
ハラペーニョの見た目は長さが5~9cm程度の「小ぶりで肉厚があるパプリカ」といった印象です。
生のハラペーニョは、日本のスーパーマーケットで目にする機会が少なく、どちらかと言えばピクルスやハラペーニョソースなどの加工品のほうがポピュラーと言えます。
ハラペーニョを生産している農家もいるため、国内でも生のハラペーニョを手軽に入手しやすくなりました。
トウガラシというと日本ではタカの爪が一般的ですが、海外ではハラペーニョのほうが知名度は高いです。その人気は激辛トウガラシで知られるハバネロと並ぶと言われています。
実はタカの爪よりも辛くない
海外で人気があると聞くと、「ハラペーニョはどれほど辛いのだろう?」と興味が湧く人も多いのではないでしょうか。実は、ハラペーニョはタカの爪よりも辛くありません。
辛さを表す国際基準の数値をスコヴィル値(SHU)と言いますが、ハバネロが35万SHU、タカの爪が3~5万SHUであるのに対し、ハラペーニョは2,500~1万SHUとなっており、ハラペーニョの辛さはタカの爪の1/3以下であることが分かります。(*1)
ハラペーニョがピザのトッピングになった背景
海外で人気が高いハラペーニョは、激辛ピザメニューのトッピングとしてよく使われています。
日本でも激辛ブームに乗り、ハラペーニョをトッピングしているピザもしばしば見られます。そもそも、ハラペーニョがピザのトッピングになったのは一体いつからなのでしょうか。
マイルドな辛さがアメリカで爆発的な人気に
アメリカでは、ハラペーニョは「日本のタカの爪のような存在」のトウガラシとして日常で用いられています。しかし、ハラペーニョは最初からアメリカ人に人気があった訳ではありませんでした。
当時、ハラペーニョの辛さはアメリカ人の口に合わなかったため、現在ほど食べられていた訳ではなかったのです。
人気のきっかけとなったのは、1980年代にアメリカ人の口に合う辛みを抑えた、マイルドなハラペーニョが開発されたことでした。
程よい辛さの品種のハラペーニョは、アメリカ国内で爆発的な人気となり、ピザやハンバーガーなどに用いられる定番食品となったのです。
ハラペーニョを活用したピザレシピを紹介
ハラペーニョを実際に味わってみたいという人も多いのではないでしょうか。ここでは、ハラペーニョを活用したおすすめのピザレシピを紹介します。ぜひ家族や友人と一緒にチャレンジしてみてください。
ビールのお供にぴったりの「ハラペーニョとアンチョビのピザ」
最初にご紹介するのは、ビールのお供に合う「ハラペーニョとアンチョビのピザ」です。
用意する食材は、ハラペーニョのピクルス、アンチョビ缶、薄切りのタマネギ、お好みのチーズ、ピザソース、オリーブオイル、ピザ生地です。レシピは、次の3ステップを参考にしてみてください。
ステップ1.ピザ生地にオリーブオイル、ピザソースの順に塗り広げる
ステップ2.ハラペーニョとアンチョビ、タマネギ、チーズの順にお好みの量をトッピングする
ステップ3.余熱200度のオーブンで焼き上げれば完成
ピリッと爽やかな「ハラペーニョソースがけフレッシュな野菜たっぷりピザ」
サッパリ系のピザを食べたい人におすすめのレシピは、「ハラペーニョソースがけフレッシュな野菜たっぷりピザ」です。
生ハム、ベビーリーフ、薄切りにした紫タマネギ、スライストマト、クリームチーズ(食べやすい大きさにカット)、オリーブオイル、ハラペーニョソース、バルサミコ酢、ブラックペッパー、ピザ生地を用意しておきましょう。作り方は以下の3ステップです。
ステップ1.ピザ生地にオリーブオイルは塗り広げ、オーブンで焼き上げる
ステップ2.ベビーリーフ、紫タマネギ、スライストマト、クリームチーズをトッピングする
ステップ3.同量のバルサミコ酢とオリーブオイルを混ぜ合わせたものと、ハラペーニョソースをピザにかけ、ブラックペッパーを振りかければ出来あがり
甘みが欲しい人は、バルサミコ酢とオリーブオイルにハチミツを加えると良いでしょう。
パーティーや飲み会におすすめ「ハラペーニョづくしピザ」
最後にご紹介するレシピはとてもシンプルで簡単なうえに、パーティーや飲み会を盛り上げるきっかけとして活用できます。
必要な食材は、ハラペーニョピクルス、チョリソー、ピザ用チーズ、ピザソース、オリーブオイル、ピザ生地です。作り方は次の2ステップを参考にしてみてください。
ステップ1.ピザ生地にオリーブオイル、ピザソースの順に塗り広げる
ステップ2.ハラペーニョとチョリソー、チーズをトッピングして焼き上げれば完成
ハラペーニョとチョリソーのピリッとした辛みがクセになるピザです。
激辛ピザとして場を盛り上げるなら、さらにハラペーニョソースを振りかけると良いでしょう。
生のハラペーニョを使う際の注意点
生のハラペーニョを扱う際は、必ず手袋を着用してから調理しましょう。
手指にささくれや切り傷などの傷口からハラペーニョの辛み成分が浸み込み、傷みが発生する可能性があります。
また、ハラペーニョを触った素手で目をこすったりすることも危険です。(*2)生のハラペーニョを調理するときは、素手で触らないように注意してください。
まとめ
ハラペーニョは日本での知名度は高くありませんが、アメリカを始めとする海外ではハバネロと並ぶほど人気が高いトウガラシです。
ピクルスやソースなどの加工品も多いため、手軽に料理のスパイスとして活用できます。上記でご紹介したレシピを参考に、ハラペーニョを使ったピザにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。