ピザの定番と言えば、トマトやチーズが主役の「マルゲリータ」や「クアトロ・フォルマッジ」が挙げられますが、それらに負けない人気を誇るのが「シーフードピザ」です。
デリバリーピザ店のメニューには必ずあることからも、シーフードピザの人気の高さがうかがえます。
そんなシーフードピザのルーツや人気の秘密を知りたいという人も多いのではないでしょうか。本記事では、シーフードピザのルーツや人気の理由、シーフードピザのおすすめレシピなどについて紹介します。
シーフードピザのルーツや人気メニューとは?
シーフードピザのルーツは余った魚介
シーフードピザのルーツは、新鮮なエビやイカ、タコなどの魚介類が豊富にとれる南イタリアだと考えられています。一説には、漁師が売れ残った魚介類を、ピザのトッピングにしたのがはじまりと言われているのです。
世界中にピザの食文化を広めたアメリカのピザは、シーフード系のメニューよりもサラミやハラペーニョといったトッピングを使ったメニューが多いです。
一方、イタリアを代表するピザには、エビや貝類、アンチョビなどを使ったメニューが豊富な上に、パスタやサラダなどにも頻繁に使われています。ここで、シーフードピザの中でも人気が高いピザを2つ紹介しましょう。
シーフードピザの定番メニュー「ペスカトーレ」
シーフードピザの定番「ペスカトーレ」はエビやイカ、ムール貝、タコなどの魚介類をトマトソースでじっくり煮た、漁師めしのひとつです。
トマトソースに魚介類のうまみがたっぷり溶け出ています。ペスカトーレをトッピングすることで、最後の一口まで堪能できるでしょう。
子供に大人気の「バンビーノ」
シーフードピザの中でも子供に人気が高いのは「バンビーノ」です。バンビーノは、ツナやコーンなどの子供が好きなトッピングが乗っけられている子供向けのピザです。
ツナ缶、コーン、ピザソース、チーズさえそろっていれば簡単に作れます。子供のおなかを満たすおやつとしてもぴったりのピザです。
シーフードピザが人気の理由
トマトソースやホワイトソースとの相性抜群
シーフードピザが人気の理由は、トマトソースやホワイトソースなど、ピザの味のベースとなるソースとの相性が良いからです。トッピングにどんな食材を選ぶかは、ソースとの相性の良さが決め手となります。
とくに、ピザの多くはトマトソースをベースにしているため、ペスカトーレのようにトマトベースの味付けに合うシーフードはピザのトッピングとして最適な食材なのです。
プリプリのエビの食感
シーフードピザの人気を支えているのは、他でもないエビのプリプリっとした食感です。エビだけではなく、タコや貝類の食感は野菜や肉類とは異なり、独特の歯ごたえがあります。
シーフードピザは、魚介類のみずみずしく弾力のある食感を楽しめるピザなのです。
お肉よりもヘルシー
シーフードピザのヘルシーさも人気の理由として挙げられます。シーフードの多くは、サラミや生ハムなどの肉加工食品よりも低カロリーなため、ヘルシーなピザを作ることができます。
たとえば、シバエビやサラミ、生ハムの100g中のカロリーを比較してみましょう。
- シバエビ(可食部)83kcal(*1)
- サラミ497kcal(*2)
- 生ハム247kcal(*3)
サラミや生ハムなどの肉加工品よりもエビのほうが低カロリーであることが分かります。高カロリーなトッピングをシーフードに変えれば、夜遅い時間やダイエット中でも、罪悪感をもたずに食べられるかもしれません。
シーフードピザのおすすめレシピ
おすすめレシピ①シーフード×トマトソース
トマトソースにぴったりのシーフードピザを紹介します。必要な食材は、冷凍シーフードミックス、トマトソース、タマネギ(薄切り)、バジルの葉(みじん切り)、ピザチーズ、ピザ生地です。
- 塩分濃度3%の塩水に冷凍のシーフードミックスを入れて解凍し、水気を切る
- トマトソースとバジルを混ぜ合わせ、ピザ生地の全体に塗り広げる
- 1のシーフードミックス、タマネギ、ピザチーズを乗せて焼き上げる
おすすめレシピ②シーフード×ホワイトソース
シーフードはホワイトソースとの相性も抜群に良いです。
ホワイトソースに合うシーフードピザを作ってみてはいかがでしょうか。用意するのは、シーフードミックス(150g・塩水で解凍)、タマネギ(50g・薄切り)、バター、ホワイトソース(150g・加熱用、ピザ生地に塗る用)、ピザ用チーズ、ゴルゴンゾーラチーズ(お好みで)、ピザ生地です。
- バターを熱してシーフードミックス、タマネギを炒め、ホワイトソース(1/2量)を加えて煮立て、冷ましておく
- 加熱せずに残しておいたホワイトソース(1/2量)をピザ生地全体に塗り広げる
- 1の具材を乗せてピザ用チーズ、ゴルゴンゾーラチーズを乗せて焼けば完成
おすすめレシピ③エビマヨ×アボカド
デリバリーピザのメニューの中でも人気が高い「エビマヨピザ」のレシピを紹介します。必要な食材は、ムキエビ(100g)、アボカド(20g・スライス)、タマネギ(50g・粗みじん切り)、ピザチーズ、ケチャップ・マヨネーズ(大さじ2杯ずつ)、ピザ生地です。
- ムキエビをサッと素揚げし、油をしっかり切っておく
- ケチャップとマヨネーズを1:1の割合で混ぜ合わせ、2/3量をピザ生地に塗る
- エビ、タマネギ、アボカド、チーズを乗せ、残りのケチャップ・マヨネーズを全体にかけて焼けば完成
シーフードをピザのトッピングに使う際の注意点
冷凍ものは塩水で解凍する
シーフードピザを作る際の注意点は、塩水で解凍することです。冷凍のシーフードミックス、ムキエビなどを常温や流水で解凍すると、必要以上にうまみや水分が流れ出てしまいます。
魚介類のみずみずしくプリプリの食感やうまみを残すためにも、海水と同じ塩分濃度3%の塩水に漬けて解凍してください。
海水と同じ塩分濃度の塩水に漬けることで、必要以上に身から水分やうまみが流れ出るのを防ぐことができます。
生の魚介類の下処理をしっかり行う
生の魚介類を使用する場合は、下処理を怠らないように注意しましょう。
たとえば、エビやアサリは頭や殻を取り除くだけでは不十分です。エビの背には背ワタと呼ばれる老廃物があるため、取り除かなければ新鮮なエビであっても味が落ちてしまいます。
また、活きアサリを使用する際は、アサリを殻付きのまま塩水に入れて砂抜きをしてから調理しましょう。
まとめ
シーフードはピザの味のベースとなるトマトソースとの相性が良く、サラミや生ハムなどの肉加工品よりもヘルシーなピザを作るのに最適な食材です。上記で紹介したおすすめレシピや注意点を参考に、オリジナルのシーフードピザを作ってみてはいかがでしょうか。
参考URL
(*1)https://calorie.slism.jp/110328/