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ピザとチジミの違いとは?新たなレシピも含め徹底解説

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ピザとチジミは、同じ粉物料理として日本でも知られています。どのようなルーツを辿って現代の日本の食文化に伝わったのでしょうか。今回は、ピザとチジミの起源やそれぞれの違い、美味しく食べるためのコツや注意点を紹介します。

ピザとチジミの起源

ピザの起源はエジプト

ピザの起源は古代エジプト人が小麦粉を発酵して焼いたパン(※1)といわれています。世界四大文明の一つ『メソポタミア文明』の小麦粉を使った食文化が古代エジプトに伝わったのです。

その後、イタリアに伝わり、独自の進化を遂げて16世紀頃にピザの原型となったフォカッチャにも似たパンが誕生しました。最初はラードや塩、ニンニクなどを生地に練り込んで石窯に張り付けて焼いていたため、トッピングのようなものはありません。

16世紀後半以降でトマトやモッツァレラチーズがイタリアで作られたことをきっかけに、トッピングをのせる現在のピザに進化しました。

※1:ピザ協議会(https://pizzakyogikai.gr.jp/

チジミは日本でブームを起こした韓国料理

一方、チジミは隣国の韓国で誕生しました。近年、日本ではチーズタッカルビやチーズホットドッグなどの韓国料理が大ブームを巻き起こしています。チジミもまた日本人のお酒のお供やおかずの一品としても人気があります。

本場韓国では、チジミは『ジョン』と呼ばれるのが一般的です。チジミと呼ぶのは韓国の東側の地域で、江原道(カンウォンド)の方言といわれています。ジョンはバリエーションが豊富で、大きく分けると2種類に分けられます。

一つは、一口サイズにカットされた魚介や肉、野菜などに天ぷらの生地のように薄い衣を絡めて焼いたタイプです。もう一つは、薄いお好み焼きのようなタイプです。日本で広まっているチジミは後者のタイプで、『韓国のお好み焼き』と呼ばれています。

ピザとチジミの共通点や違いとは?

一番の共通点は、どちらもバリエーションが豊富と言えることでしょう。

ピザもチジミも、海鮮や肉、野菜など様々な種類の具材によってアレンジできます。ピザは、トマトソースをベースにしたマルゲリータやパルマが一般的です。ほかにも、モッツァレラ・パルミジャーノ・ゴーダチーズ・ゴルゴンゾーラの4種類のチーズをふんだんにトッピングしたクアトロ・フォルマッジなどがあります。

本場イタリアではカプリチョーザと呼ばれるピザがあり、トッピングが決まっていないのが特徴です。そのときの気分で自分の好きなトッピングを並べたピザが楽しめます。

チジミはシンプルにニラだけを入れて焼いてもよいですし、イカやエビを加えて海鮮チジミにすれば食べ応えも抜群にアップします。ヘルシーに仕上げるなら、キムチやお好みの野菜を具材にできます。

ベースとなる生地にトッピングしたり具材として混ぜたりして、様々なアレンジを楽しめるのはピザとチジミの共通点といえるでしょう。

カロリーや脂質はどれくらい?

一般的なピザのトッピングは、トマトソースにサラミやピーマン、タマネギ、チーズです。ピザ1枚あたり約500gのカロリーは872kcal程度、脂質は35.72g程度(※2)です。一方で、オーソドックスなチジミはニラがたっぷり入っており、1枚あたり約450gのカロリーは737kcal程度、脂質は37.6g程度(※3)です。

カロリー的に高いのはピザですが、脂質を比較するとチジミのほうが高いことがわかります。チジミに入っている具材はニラだけですが、チーズをたっぷりトッピングしているピザよりも脂質が高いのです。

その秘密は、それぞれの調理法から納得できます。ピザは生地表面にオリーブオイルを塗ってトッピングをのせてオーブンで焼きますが、チジミは油を敷いたフライパンで焼きます。チジミのほうが油を多く吸収する調理法なのです。

※2:カロリーSlism(https://calorie.slism.jp/200069/

※3:カロリーSlism(https://calorie.slism.jp/200175/

大見出し:ピザやチジミを美味しく食べるためのコツや注意点

ピザは分量通りに計ろう

ピザを美味しく食べるには、いくつかのコツや注意点があります。ピザ生地づくりで大切なのは分量通りに生地の材料を計ることです。少しの違いで生地の仕上がりが変わってしまいます。

また、十分に発酵させることで美味しいピザに仕上がります。発酵で失敗しないためには、材料を混ぜる際にドライイーストと食塩を隣り合わせに加えないことです。ドライイーストによって発酵が促されますが、食塩の殺菌作用が発酵を阻害されてしまいます。

本格的なピザに焼き上げるには、石窯で焼くのが一番です。ただ、自宅に石窯を設置するのは難しい人も多いでしょう。そんなときに便利なのが家庭用石窯です。電気式で温度調整やタイマーなどの機能が搭載されたものもあるため、家庭で本格的なピザが焼けます。

チジミはたっぷりの油でカリカリに

チジミは外側がカリカリで中はもっちりが特徴です。ただ、自宅で作るとベチャッとした仕上がりになりがちです。チジミを美味しく食べるためには、たっぷりの油で焼くことです。高温の油で揚げるように焼くことでカリッと仕上がります。

ただ、注意するのは途中で油切りすることです。たっぷりの油で焼くだけでは油を多く吸収してベチャッとした油っぽくなってしまいます。全体的に焼き目がついてから、余分な油を切りましょう。油を切ったうえで生地をフライ返しで押さえつけて焼いていきます。

焼いている間に油が出たら、再度油切りしましょう。油が出なくなるまで丁寧に油切り作業を繰り返すことで外はカリカリ、中はもっちりの食感に仕上げられるのです。

チジミ粉で作る新食感のピザが美味

チジミ粉を使ったピザの作り方

用意するのは、市販のチジミ粉(100g)と水(150ml)、食塩(少々)、オリーブオイル(小さじ1杯)です。まずは、ボウルに市販のチジミ粉、水、食塩を混ぜ入れ、オリーブオイルを加えて泡だて器で混ぜましょう。

粉っぽさがなくなって滑らかになったら、フライパンにオリーブオイルを敷き生地を流し入れます。まわりに焼き目がついてから裏返して焼きましょう。カリッと仕上がったらフライパンから取り出し、好みのソースやトッピングをのせてオーブントースターで5~10分程度焼き上げれば完成です。

チジミならではの外はカリカリで、中がもっちりした食感のピザに仕上がります。

まとめ

歴史も文化も異なるピザとチジミですが、小麦粉を使った生地であることとバリエーション豊富な具材との相性が抜群な共通点があることがわかりました。

それぞれの特徴を理解したうえで、食べ比べしてみるのも楽しいでしょう。チジミ粉でピザが作れるというのも驚きです。興味がある人は、一度試してみてください。