ピザ生地はふんわり・モチッとした食感のパンタイプと、パリッとした食感が楽しめるクリスピータイプの2種類に分けられます。
パン派・クリスピー派のどちらのピザが好みかで盛り上がるのも、楽しみのひとつになるのではないでしょうか。
本記事では後者のクリスピーピザについて、定義や意味、人気の理由、クリスピー生地を簡単に作るレシピなどを紹介しています。ぜひ参考にご覧ください。
クリスピーとは。クリスピーピザの意味や定義
そもそも、「クリスピー」という言葉にはどのような意味があるのでしょうか。また、クリスピーピザの定義についても紹介します。
クリスピーの意味
クリスピー(crispy)には、言葉の音そのものの「クリスピー」や、「パリパリ」といった意味があります。オンライン辞書では、次のような言葉で表現されていました。
『英語crispyの音写。パリパリと小気味良い手応えを感じるさまなどを意味する表現。』(*1)
「パリパリ」というフレーズは「オノマトペ」に分類されます。オノマトペとは、動きや声、状態などを音で表した言葉を指します。パリパリと聞くと、薄く硬いものが砕けたり割れたりするイメージが湧くように、クリスピーとは食べたときの食感を表す意味があるのです。
クリスピーピザの定義
クリスピーピザとは、上述したようにパリパリとした食感が楽しめるピザのことです。クリスピーピザはイタリアのローマピザが起源とされています。19世紀にローマで誕生し、現代にも受け継がれているピザなのです。
ローマピザの特徴はピザ生地のふちが薄く、カリッと焼き上がっていて食べるとパリパリとした良い音を立てることです。
イタリアピザというと、400度の高温で短時間に焼き上げるイメージがありますが、ローマピザは約200度の温度で焼くのが一般的とされています。
クリスピータイプのピザが人気の理由
クリスピーピザが日本で人気があるのはなぜなのでしょうか。クリスピーピザが人気の理由を以下の3つのポイントにまとめました。
パリッとした食感がクセになる
1つ目の理由は、クリスピーピザの最大の特徴であるパリッとした食感が楽しめることです。ポテトチップスやせんべい、ギョーザの羽根や春巻きの皮などがよく食べられていることからも分かるように、日本人はパリッとした食感があるものを好む傾向にあるようです。
クリスピーピザも例外ではなく、パリッとした食感がクセになるため人気が高いのでしょう。
たくさん食べられる
2つ目の理由は、ピザをたくさん食べられることです。
冒頭でピザ生地にはパンタイプとクリスピータイプの2種類があるとお伝えしましたが、パンタイプのピザはクリスピーピザに比べて生地が厚いため、水分と一緒に取ることで生地が水分を含み、すぐにおなか一杯になってしまいます。
一方、クリスピータイプはピザ生地が薄く、同じ1枚を食べたとしてもすぐには、おなかにたまらないため複数のピザを味わうことができるのです。
食べ放題のお店でピザをたくさん食べて元を取りたいのなら、クリスピーピザを選ぶと良いでしょう。
あっさりしていて遅い時間でも食べられる
クリスピーピザは生地が薄くあっさりしているため、夜に小腹が空いたときでも気軽に食べられることも人気の理由のひとつでしょう。
もちろんピザのトッピングの種類やチーズの量によってピザ自体のカロリーは高くなりますが、おなかにたまりにくいという理由もあり、夜食に食べても罪悪感を抱きにくいのです。
ピザ生地は炭水化物を多く含む小麦粉を原材料にしているため、ダイエットに不向きな炭水化物を食べるのは極力控えようと考えます。
とはいえ、ピザを食べたい衝動に駆られた場合、パンタイプのピザとクリスピーピザのどちらを選ぶかは言うまでもないでしょう。
簡単に作れるクリスピー生地のレシピを紹介
クリスピー生地を自宅で簡単に作りたいという人も多いのではないでしょうか。ここでは、本格的なクリスピー生地のレシピを紹介します。
簡単に作れる本格クリスピー生地
用意するものは、強力粉(125g)、薄力粉(100g)、食塩(7.5g)、ドライイースト(0.5g)、水(150ml)です。作り方は、以下の5ステップを参考にしてください。
- ボウルに強力粉・薄力粉・食塩・ドライイーストの順番で混ぜ合わせ、水を少しずつ入れながらこね、生地をまとめる
- 清潔な台に打ち粉を振り、耳たぶ程度の硬さになるまで15分を目安に生地をこねる
- 水を湿らせた布巾を生地の上にかけて、生地を5分程度休ませる。生地の表面が薄く伸びなければ、さらに5分休ませましょう。
- 生地を2つに分けて丸め、打ち粉を振った平らな容器に入れて発酵させる。6~8時間を目安に、生地が2倍の大きさに膨らむまで待ちましょう。
- 生地の上面を表にし、円形に薄く伸ばせば完成
クリスピーピザをパリッとおいしくする焼き方のコツと注意点
パリッとした食感のクリスピーピザを焼くにはコツがあります。コツと注意点を確認しておきましょう
生地のふちまで薄く伸ばす
クリスピーピザのパリッとした食感を出すには、生地の厚みに注意するのが大切なポイントです。生地が厚いとパンタイプのピザに仕上がってしまうため、厚さが3mm程度になるまで薄く伸ばしてください。
また、生地全体が均等の厚さになるように伸ばすことで、どこを食べてもパリッとした食感を楽しめるピザに仕上がります。
ピザ窯で250度2分ほど焼く
クリスピーピザをパリッとした食感にする焼き方のコツは、250度のピザ窯で約2分焼き上げることです。
短時間でおいしいクリスピーピザを焼き上げるには、ピザ窯を活用することをおすすめします。最近では、家庭用のコンパクトなサイズのピザ窯もあるので、自宅でもアウトドアでも気軽にピザ作りが楽しめます。
オーブンの予熱は必要不可欠
ピザ窯がない場合、家庭用オーブンでもおいしく焼くことができます。家庭用オーブンで焼く際、注意したいのは事前に予熱しておくことです。
予熱せずに温度が低い状態でピザ生地を焼くと、しんなりした生地に焼き上がってしまいます。必ず余熱をしてオーブンを温めてから、ピザ生地を焼きましょう。
まとめ
クリスピーピザが人気の理由はクリスピーという言葉の意味にもあるとおり、パリッとした食感を好む人が多いためです。
あっさり食べられるため、食べ放題でたくさんのピザを食べたいときや、小腹が空いたときの夜食にもぴったりのピザと言えます。上記で紹介したレシピを参考に、自分好みのクリスピーピザを作ってみてはいかがでしょうか。
参考情報
(*1)
https://www.weblio.jp/content/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC