マヨネーズは、万人向けの調味料です。
どの家庭でも、必ずといっていいほど、1本は冷蔵庫に常備されているでしょう。
そんなマヨネーズですが、サラダの味付けやお肉料理へのトッピングとしてだけではなく、ピザとの相性も人気があることをご存知でしたか?
本記事では、ピザとマヨネーズの相性がいい理由のほか、マヨネーズの特徴や歴史、マヨネーズを使ったおすすめのピザレシピ、使用時の注意点も解説しているため、ピザ作りでマヨネーズを使う際の参考にしてください。
万能調味料「マヨネーズ」の特徴や歴史
まずは、マヨネーズの特徴や誕生の歴史を確認しておきましょう。
マヨネーズは万能な調味料
マヨネーズは、醤油や味噌、食塩などと同じ調味料の1つで、料理の味付けとして広く活用されています。
ツナと混ぜてご飯のトッピングにしたり、ポテトサラダに和えたり、炒め物に加えたりするなど、万能な使用方法がある調味料です。
農林水産省では、マヨネーズを以下のように定義しています。
“半固体状ドレッシングのうち、卵黄又は全卵を使用し、かつ、必須原材料、卵黄、卵白、たん白加水分解物、食塩、砂糖類、はちみつ、香辛料、調味料(アミノ酸等)及び香辛料抽出物以外の原材料を使用していないものであつて、原材料に占める食用植物油脂の重量の割合が65%以上のものをいう。”(*1)
このように、マヨネーズには明確な定義があり、上記の原材料以外の食品を加えたり、足りない材料があったりした場合、マヨネーズとはいえなくなります。
特徴や種類
マヨネーズの原材料のうち65%は植物油であることから、ほかの調味料と比べてもカロリーが高いことが特徴の1つです。
そのため、健康に気を遣う人向けに、カロリーやコレステロールの含有量を抑えたタイプのマヨネーズが販売されています。
なかには、悪玉コレステロールを減らす作用があるオレイン酸が豊富に含まれている植物油を使用しているマヨネーズもあります。
日本で販売されているマヨネーズの多くは、卵黄が原材料に使われていますが、海外で製造されているマヨネーズは、卵黄ではなく全卵を使用するのが一般的です。
歴史
マヨネーズの起源は諸説ありますが、なかでも有力とされている説が地中海にあるメノルカ島です。
時代は18世紀の半ば頃までさかのぼります。
当時、イギリス領のメノルカ島を攻撃したフランス軍の指揮官リシュリュー公爵が、島の港町にある飲食店で見つけたのが始まりとされています。
公爵は肉料理に添えられていたソースを気に入り、港町の地名にちなんだ「マオンのソース」を母国のフランスに紹介しました。
「マオンのソース」という呼び名は、やがて「マオンネーズ」と呼ばれるようになり、現代の「マヨネーズ」に変化したといわれています。
それから約160年後に、キューピー株式会社の創始者が渡米先でマヨネーズに出会い、輸入品よりも栄養価の高い卵黄入りのマヨネーズを販売するに至ったのです。(*2)
マヨネーズは次第に日本人に受け入れられるようになり、日本の食卓に欠かせないものとなりました。
マヨネーズがピザと相性がいい理由
加熱すると香ばしさが増す
マヨネーズは加熱せずにそのまま使用してもおいしく味わえますが、焼く前のピザにトッピングをしてオーブンで焼けば、香ばしさが増します。マヨネーズのコクもプラスされるため、奥深い味わいのピザに仕上がります。
簡単にアレンジできる
マヨネーズは、ピザの味を変えたいときに便利な調味料です。
マヨネーズをそのままかけたり、醤油や味噌、マスタード、ハーブなどを加えたりすれば、簡単に味を変えられます。ピザの種類ごとに混ぜる食材や調味料を変えることで、幅広いアレンジを楽しめます。
マヨネーズを使ったピザを注文する
マヨネーズとピザの相性がわかったところで、実際にマヨネーズを活用したピザを食べてみましょう!
マヨネーズ好きのかたにオススメするのが、ピザハットの「直火焼テリマヨチキン」です。
厳選した鶏もも肉をピザハット特製の生姜醬油たれで、しっかりと味付けし香ばしく焼き上げたテリヤキチキンをたっぷりのせました。
特製マヨソースの酸味とコーンの甘みが相性抜群の和風ピザです。食べる直前に別添のきざみ海苔をかけてお召し上がりください。
焼き鳥和風ピザのおすすめレシピ
自宅でマヨネーズを作ることも可能です。ここでは、マヨネーズの簡単な作り方や相性が良いピザメニューを紹介します。
マヨネーズを手作りする方法
用意する材料は、卵黄(2つ分)、植物油(150ml)、酢(大さじ1杯)、レモン汁、食塩、コショーです。マヨネーズは生ものであるため、その日に食べる分の量を作りましょう。
【作り方】
1.卵黄をボウルに入れて、よくまぜる
2.油の半量を少量ずつ1に加えて混ぜ、卵黄に油をなじませる
3.酢を入れて、よく混ぜ合わせる
4.油の半量をさらに少量ずつ加え、水分と油分が均一になるまで混ぜ続ける(乳化させる)
5.食塩、コショーで味を整えれば完成
マヨネーズ × ツナ・コーンピザ
ツナやコーンは、マヨネーズとの相性が良い食材です。ツナとコーンをピザ生地にのせ、マヨネーズを一回して焼き上げれば、手軽なピザが作れます。
ツナやコーンは子供にも人気があるため、子ども連れのファミリーを自宅に招く際のメニューとしてもおすすめです。
マヨネーズ×照り焼きチキン
ボリュームのある照り焼きチキンピザにマヨネーズをプラスすれば、甘みのある照り焼きチキンとコクとまろやかさ、塩味のあるマヨネーズによって相乗効果が生まれ、より深みのある味わいのピザに仕上がります。
マヨネーズ × ジャガイモ・明太子
タラモサラダをイメージさせるジャガイモと明太子、そしてマヨネーズの組み合わせもおすすめです。
とくに、3~7月は新ジャガイモがおいしい時期であるため、厚めにスライスした新ジャガイモをトッピングにすれば、ホクホクとした食感や甘みを楽しめます。
ピザのトッピングにマヨネーズを使うときの注意点
かけすぎるとピザ本来の味を損なう
マヨネーズは、濃厚な味が特徴であるため、トッピングとしてかける量が増えれば、ピザの味がマヨネーズの味に負けてしまいます。
マヨネーズの味しかしないピザを食べても、ピザ本来の味を楽しめません。
くれぐれも、マヨネーズを多くかけすぎないように注意しましょう。
カロリーのとり過ぎに注意
マヨネーズの原材料でも紹介したとおり、65%は植物油で、卵黄もたっぷり使用されており、マヨネーズのカロリーは醤油や味噌などと比べても非常に高い特徴があります。
大さじ1杯あたりのカロリーは以下のとおりです。参考に植物油のカロリーも紹介します。
・マヨネーズ 80kcal(*3)
・醤油 13kcal(*4)
・味噌 39kcal(*5)
・植物油(菜種油) 111 kcal(*6)
マヨネーズの保管は冷蔵庫のドアポケットが理想
マヨネーズを開封したら、冷蔵庫で保管しましょう。マヨネーズは直射日光や冷気にあたると、風味が損なわれてしまいます。
開封前なら、日の当たらない冷暗所でも良いですが、開封後は常温放置せずに、冷蔵庫の冷気が直接あたらないドアポケットに保管することをおすすめします。
まとめ
マヨネーズはピザのトッピングだけではなく、さまざまな料理に使える万能の調味料です。そのまま食べてもおいしいですが、加熱すると香ばしさが増して深みのあるピザに仕上がります。
ハーブやマスタードなどを混ぜれば、バリエーションが豊富なアレンジを楽しめます。
マヨネーズはシンプルな食材で簡単に手作りできるため、オリジナルのマヨネーズを作り、ピザのトッピングに使ってみてはいかがでしょうか。
参考URL
*1 https://www.maff.go.jp/j/kokuji_tuti/kokuji/k0000991.html
*2 https://www.kewpie.com/education/information/mayonnaise/birth-story/
*3 https://calorie.slism.jp/117043/
*4 https://calorie.slism.jp/117007/