「熱々のおいしいピザを外で食べたい!」という方に、ぜひおすすめしたい方法があります。それは「ダッチオーブン使うこと」です。
ダッチオーブンがあれば、自宅の庭やキャンプでも、簡単においしいピザが作れます。
しかし、
「ダッチオーブンが何かよく知らない」
「どうやってピザを作ればいいのかわからない」
という方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、ダッチオーブンの基礎知識や、おいしいピザを作る方法を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
ダッチオーブンとはアウトドアに便利な調理道具
ダッチオーブンは、金属製の蓋つき鍋です。
鍋自体を火にかける(下火)ほか、蓋に炭を乗せて(上火)、上下から熱を加えられるのが特徴です。
「焼く」「煮る」「蒸す」などあらゆる調理法が可能で、その名のとおり、オーブンを使う料理もできます。もちろん、ピザも簡単に作れます。
ダッチオーブンの起源は、アメリカの西部開拓時代にさかのぼるとされています。
ダッチ(Dutch)は英語で「オランダの」という意味があり、直訳すれば「オランダ人のオーブン」ということになります。
なぜこの名前になったかは諸説ありますが、いずれにせよ、この調理道具の登場で、アメリカの人々は野外でも家で作るような料理が作れるようになりました。
なぜダッチオーブンを使うのか
ダッチオーブンを使うメリットは、以下の例が挙げられます。
・アウトドアでおいしい料理を食べられる
・火力が必要な料理も作れる
・家のオーブンの代用になる
・イベント感がある
・使えば使うほど愛着がわく
一番大きなメリットは、やはり本格的なアウトドア料理を作れるということです。
屋外でも高い火力が出せるため、ピザはもちろんのこと、パンやローストビーフといったオーブン料理のほか、圧力鍋としても使えます。
家にオーブンが無ければ、その代わりとして使えるのも便利です。
また、「蓋に炭を乗せる」など特徴的な使い方をするため、ダッチオーブンでの料理自体を、非日常的なイベントとして楽しむこともできます。
ダッチオーブンは「シーズニング(慣らし作業)」という特殊な手入れが必要ですが、使うたびに表面の色が黒く変化していきます。鍋が黒光りするようになった状態は「ブラックポット」と呼ばれ、使い込んだ証として、愛着を持つ人々もいます。
ダッチオーブンとピザの相性
ポイントは、「石窯と同じ火力を出せる」という点です。具体的には400度の高温調理が可能です。
本格的なピザは石窯で焼かれることが多いですが、ダッチオーブンも似た温度で料理できるため、パリッとした香ばしい皮のピザを作れます。
高い火力があるだけに、いざピザ生地を焼き始めると、たったの数分で焼き上がるのも嬉しいポイントです。
ダッチオーブンを使ったピザの作り方
それでは、実際にダッチオーブンを使ったピザの作り方を紹介します。
なお、ピザを準備している間に、ダッチオーブンを予熱しておくと効率的です。トッピングをしている間に鍋を火にかけ、蓋の上に熱した炭を乗せておきましょう。
ピザ生地の簡易的な材料と作り方
<材料>(2~4人前)
・強力粉 250g
・薄力粉 50g
・砂糖 大さじ1
・塩 小さじ1
・ドライイースト 小さじ1
・オリーブオイル 大さじ1
・人肌くらいのぬるま湯 150cc
・好きなトッピング(トマトソース、チーズ、野菜、肉などお好みで!)
①大きめのボウルに生地の材料をすべて入れる。
②なめらかになるまで、よくこねる。
③丸めてラップをかけ、常温で1時間放置する。2倍くらいに膨らんだらOK。
④手で押してガス抜きしたあと、好きな大きさに切り分けて丸める。
⑤丸めた生地に濡れ布巾をかけて、10分程度放置する。
⑥生地を伸ばし、好きな具をトッピングする。
なお、ピザ生地を手作りする場合は、生地を発酵させる必要があるため、あらかじめ家で準備をしていくとスムーズです。
生地を手作りするのが面倒な場合は、市販のピザ生地(ピザクラスト)を使ってもOKです。
ダッチオーブンでの焼き方
ピザ生地ができあがったら、あらかじめ予熱していたダッチオーブンに入れて焼きましょう。
手順は以下のとおりです。
①クッキングシートにピザを乗せる。
②予熱していたダッチオーブンの蓋と炭を外す。
③アルミホイルを敷き、鍋の中にクッキングシートごとピザを入れる。
④蓋を戻し、炭を蓋に乗せる。
⑤2〜3分経ったら、焼け具合を確かめる。足りなければ、さらに1〜2分焼く。
予熱具合によって、焼き加減に差が出ます。
しっかり予熱をすると鍋自体がかなり高温になるため、ピザは数分で焼けます。
焼き過ぎが心配な場合は、香ばしいにおいがしてきた時点で、中身を確認するのがおすすめです。
作るときの注意点
ダッチオーブンでピザを作る際、以下の点に気をつけることで、失敗が少なくなります。
・予熱をしっかりする
・底上げネットを活用する
・クッキングシートとアルミホイルを使う
・やけどには十分注意する
本格的なピザを焼くには、あらかじめ予熱しておく必要があります。
特に、ダッチオーブンは上火が大切なので、蓋に熱した炭を乗せて鍋全体を熱しましょう。
底上げネットを使えば、ピザが上火に近くため、さらに効率的に焼けます。
クッキングシートを敷けばピザの具がこぼれてしまうのを避けられるほか、アルミホイルを鍋に敷くことで、ピザを取り出しやすくなります。
熱したダッチオーブンは、非常に高温です。やけどをしないよう、グローブやフライ返しなどの道具を使いましょう。
前述のアルミホイルも、鍋から飛び出す長さで敷いておけば、やけど防止になります。
ダッチオーブンを入手するには
簡単な入手方法としては、
・オンラインで買う
・小売店で買う
の2つがあります。
手軽なのはインターネット購入です。ダッチオーブンには鋳鉄製やステンレス製といった種類があるため、使い方や値段で比較するのがおすすめです。
実物を見たい場合は、アウトドア専門店やスポーツ店で取り扱っているので、行ってみましょう。
終わりに
ダッチオーブンで楽しいピザ作りを楽しもう!
ダッチオーブンがあれば、屋外でも焼き立てピザを作れます。
外で食べるピザは、また一味違ったおいしさですよ。
キャンプやホームパーティーで、ぜひ熱々のピザ作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。