ピザにタバスコを振りかけて食べる人も多いことでしょう。
タバスコは、辛みがほしいときや料理の味を変えたいときに便利な調味料です。
日本では、ピザにタバスコをかけるのは普通のことですが、海外でも同じなのでしょうか。
本記事では、ピザにタバスコが合う理由や、ピザメニューと相性がいいタバスコの組み合わせを紹介します。
タバスコとは?
タバスコは、アメリカから伝わった調味料で、日本ではピザやパスタなどに振りかけて食べるのが一般的です。
まずはタバスコの起源や種類について見ていきましょう。
タバスコはアメリカが発祥
タバスコの起源は、アメリカ・ルイジアナ州です。
メキシコから伝わったトウガラシを加工して、岩塩やビネガーを加えて作られたのが始まりです。
タバスコの登場により、料理で気軽にトウガラシを使えるようになりました。
日本の喫茶店やカフェ、イタリアレストランなどでは、テーブルの上に置かれていたり、料理と一緒に運ばれてきたりするほど、定着しています。
ピザにタバスコをかけるのは日本人だけ?
日本では、ピザにタバスコを振りかけるシーンは日常的によく見られる光景です。
一方、ピザの本場イタリアでは、タバスコをかけることはほとんどないと言われています。
イタリアでタバスコをかけない理由は、出された料理に調味料を足して食べることは、マナー違反という認識があるためです。
提供された料理はすでに完成されており、タバスコなどをかければシェフに対して失礼になるという考え方があります。
また、タバスコが誕生したアメリカでは、ステーキやカキにかけることはあってもピザにはかけません。
その点、日本ではまったく真逆の考え方があります。
そのまま食べてもらえるように完成された料理もありますが、何よりも食べる人がおいしいと思えることを大切にしています。そのため、座席のテーブルにはタバスコをはじめ、醤油や食塩、ソースなどの調味料が豊富にそろえられています。
ピザにタバスコをかけるかどうかは、文化の違いなのです。
タバスコの種類
タバスコには、さまざまなバリエーションがあります。タバスコを開発した米・マキルヘニー社の代表的な6つの種類を紹介します。
ペッパーソース
ペッパーソースは、日本でも昔からなじみ深い定番のタバスコです。
手のひらサイズのガラスビンには、英字がプリントされたひし形のラベルが貼られていて、ビン先にはグリーンのラベルが貼られています。
トウガラシと岩塩、ビネガーだけで作られたシンプルなタバスコです。辛さを測るスコヴィル値は、2,500~5,000SHUです。
ハラペーニョソース
ハラペーニョソースは、青トウガラシを原材料に使っているため、ソース自体も鮮やかなグリーンです。ペッパーソースに比べてマイルドな辛さが特徴です。
スコヴィル値は、600~1,200SHUです。
ハバネロソース
ハバネロソースは、辛さが強いハバネロを原材料に使用しています。一般的な辛さのタバスコでは満足できない人におすすめです。
スコヴィル値は、5,000~8,000SHUです。
ガーリックソース
ガーリックソースは、ペッパーソースにニンニクのうまみや香りがプラスされたタバスコです。ペッパーソースよりも酸味や辛みがやや控えめです。
スコヴィル値は、1,200~1,800SHUです。
チポートレイペッパーソース
チポートレイペッパーソースは、トウガラシをスモークしてからタバスコに加工したものです。スモークの香ばしい風味が肉料理に合うと言われています。
スコヴィル値は、1,500~2,500SHUです。
スコーピオンソース
スコーピオンソースは、ブランド史上最も辛いタバスコとして2019年に日本で発売されています。名前はサソリの針に由来しているように、刺激的な辛さが特徴です。辛さの中にもフルーティーな甘さもあります。
スコヴィル値は23,000~33,000SHUです。
ピザにタバスコが合う理由
濃厚な味と合う
タバスコは後味が残るピリッとした辛さが特徴の調味料です。そのため、だしなどで素材の風味を楽しむタイプの料理に振りかければ、味を消してしまうほどのインパクトがあります。
一方、ピザはタバスコに負けないくらい濃厚な味のものが多く、ピザのうまみとタバスコの辛みがバランス良く混ざり合います。
手軽に味を変えられる
ピザが好きな人の中には、激辛を好む人もいます。ピザをより辛くしたい人にとって、タバスコは手軽に辛みをプラスできるアイテムです。
タバスコにはさまざまな種類があるため、ピザの特徴に合わせた種類を選ぶと、よりおいしく味わえるでしょう。
ピザメニューと相性がいいタバスコの組み合わせを紹介
トマトベースのピザ×ペッパーソース
トマトベースのピザには、定番のペッパーソースがおすすめです。昔から慣れ親しんだ味のため、ピザに振りかけても違和感なく食べられるでしょう。
サラダ系冷製ピザ×ハラペーニョソース
サラダのドレッシングに合うハラペーニョソースは、フレッシュな野菜をトッピングした冷製ピザにおすすめです。爽やかなグリーンのソースは、たちまちおしゃれなピザに変身します。
海鮮系・肉系ピザ×ガーリックソース
ニンニクの風味を活かしたガーリックソースは、海鮮系や肉系の濃厚な味付けのピザにおすすめです。ニンニクの香りで食欲を誘うピザが作れます。
激辛系ピザ×ハバネロソースもしくはスコーピオンソース
ハバネロソースやスコーピオンソースは、ブランドの中でもスコヴィル値が高いタバスコです。激辛系のピザをさらに辛くしたい場合におすすめです。
タバスコをピザに使用する際の注意点
タバスコの辛さを確かめてから振りかける
タバスコの辛さは、種類やブランドによっても異なります。
辛いものが好きな人でも最初からドバドバとピザへかけずに、まずは味見をして辛さを確かめてから振りかけましょう。ピザそのものをおいしく味わうためには、程ほどがおすすめです。
タバスコは目や粘膜に触れないようにする
タバスコは、大量のトウガラシが使用されているため、目や粘膜に付着すると痛みを感じる場合があります。
手指にタバスコが付着したら、顔などを触らずに手を洗うようにしましょう。
また、タバスコのビンの口から漏れ出る場合もあるため、布巾やティッシュなどで拭き取り、清潔な状態を保ちましょう。
まとめ
タバスコは、日本人にとってなじみ深い調味料の1つです。
ピザで有名なイタリアやアメリカではタバスコをかけて食べないため、日本独自の文化と言えます。
かけすぎれば、ピザそのものの味を消してしまう可能性がありますが、適量をかければピリッとスパイシーなピザに仕上げられます。
上記で紹介した組み合わせを参考に、ピザと相性がいいタバスコを探してみてください。