今や、キャッシュレスでピザを注文できる時代になりました。キャッシュレス決済では現金で支払う必要がないため、手持ちのお金がないときでも、簡単に商品やサービスを購入できます。
本記事では、キャッシュレス決済が導入された背景や主な決済方法について紹介します。また、キャッシュレス決済でピザを注文する際の注意点も参考にしてみてください。
キャッシュレス決済が導入された背景とは?
経済産業省の報告によると、2016年時点での日本のキャッシュレス決済比率は19.9%と約2割の低い水準であることが分かっています。
一方、海外の主要先進国では4~6割と、過半数に迫る勢いで普及しています。日本政府は、2025年6月までにキャッシュレス決済の比率を4割程度まで引き上げ、最終的には世界で最高水準の8割を目標に掲げています。(*1)
そこまでしてキャッシュレス決済が導入されるのはなぜなのでしょうか。ここでは、キャッシュレス決済が導入された背景を解説します。
インバウンド対策
日本でキャッシュレス決済が導入された背景の1つは、インバウンド対策のためです。欧米諸国ではキャッシュレス決済が普及しており、訪日観光客の多くがキャッシュレス決済を利用しています。
そのため、導入が遅れた日本では、遅れを取り戻すべく政府がキャッシュレス決済比率の水準を引き上げようとしているのです。
とくに、2020年は東京オリンピック・パラリンピックの開催が予定されていたこともあり、訪日観光客の増加が見込まれていました。
そのため、飲食店などをはじめとする観光客をターゲットにした店舗でのキャッシュレス決済の必要性が高まったのです。
マネーロンダリング対策
キャッシュレス決済の導入は悪質なマネーロンダリング(資金洗浄)への対策という裏の狙いがあります。マネーロンダリングに関する国際的な審査機関のFATF(金融活動作業部会)は、2008年に日本を対象にした審査結果を公表しました。
審査が通ったのは49項目中、24項目と半数以下でした。(*2)そして2017年、恐れていた事態が起きてしまいました。それは、愛媛銀行で北朝鮮の関与と疑われる送金を見過ごしていたことです。
この事件の発覚により、日本政府はマネーロンダリングへの手綱を一層強く締めるため、キャッシュレス決済の積極的な導入を決めます。キャッシュレス決済が普及すれば、現金の流通量が減少するため、マネーロンダリングがしにくくなるという狙いがあったのです。
一般の消費者にとって、キャッシュレス決済を導入するメリットがないように思うかもしれません。しかし、キャッシュレス決済を利用すれば、現金を持たずとも自宅にいながらピザの注文ができるというメリットもあります。
キャッシュレス決済でピザを注文するメリット
デリバリーピザを注文する際、現金派でしょうか?それとも、キャッシュレス派でしょうか?
どちらが良いという訳ではありませんが、キャッシュレス決済を選べば、便利な点が多くあります。
たとえば、手持ちのお金がなかった場合、現金を引き出しにコンビニエンスストアや銀行まで行かなければなりません。
一方、キャッシュレス決済であれば、現金が必要ないので家から一歩も出たくないときでもピザを注文できます。また、世界的に大流行している感染症によって新しい生活様式を受け入れざるを得なくなった今、キャッシュレス決済は対面で人と接触する頻度を減らせるメリットもあります。
ピザハットのキャッシュレス決済はありとあらゆる手法に対応
多くのデリバリーピザ店ではキャッシュレス決済を導入しています。ここでは、ピザハットのキャッシュレス決済を例に紹介しましょう。
ピザハットでは幅広い決済方法が用意されており、お手持ちのスマホや利用サービスに合った方法を自由に選べます。キャッシュレス決済の種類は、次のとおりです。
- クレジットカード(VISA、mastercard、JCB、AMERICAN EXPRESS、Diners Clulb INTERNATIONAL)
- 楽天ペイ
- d払い
- auかんたん決済
- ソフトバンクまとめて支払い
- ワイモバイルまとめて支払い
- PayPay
- LINE Pay
- Apple Pay
キャッシュレス決済の方法によっては、利用カードやサービスなどで使用できるポイントをためることも可能です。中には、ピザハットで利用できるポイントもあるため、お得な価格でピザが買えます。(*3)
さらに、ピザハットではキャッシュレス決済と置きピザサービスを同時に利用することで、宅配スタッフと接触せずにピザを受け取れます。
キャッシュレス決済でピザを注文した際の注意点
キャッシュレス決済でピザを注文する場合、気をつけておくことがあります。以下の注意点に気をつけてください。
クレジットカード決済による支払回数に制限がある場合も
クレジットカード決済を選択した際、支払回数に制限があるかを確認しておきましょう。
たとえば、ピザハットではクレジットカード決済で選択できる支払回数は1回払いのみです。ピザの請求はまとめて届くことになるため、クレジットカード決済の支払回数を確認した上で注文することをおすすめします。
カードブランドやスマホのOSで利用できない場合も
カードブランドやスマホがAndroidかiOSかによってキャッシュレス決済を利用できない場合があります。
たとえば、ピザハットで利用できるクレジットカードのブランドは、VISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clulbです。
LINE Payはアプリで利用できず、Apple PayはiOS限定となっています。また、サービスの状況によっては突然、利用中止となる可能性もあるため、確認してから注文してください。
注文完了後の支払方法の変更は直接店舗へ
ピザの注文後、オンライン注文画面上ではクレジットカード決済から他の支払方法に変更できない可能性があります。
クレジットカードの性質上、注文完了時に支払処理が実施されるため、注文をキャンセルした場合でも支払いを中止できません。どうしても支払方法を変更したい場合は、直接デリバリーピザ店に問い合わせをしましょう。
まとめ
キャッシュレス決済は世界的にも普及しており、日本も先進国と足並みをそろえるために導入がさらに加速していくことでしょう。国内のデリバリーピザ店の多くはキャッシュレス決済をすでに取り入れています。
そのため、手持ちのお金がないときでも自宅から一歩も出ずにピザを注文できます。ピザハットではさまざまなキャッシュレス決済を用意しているため、ピザを注文の際はぜひご利用ください。
参考URL
(*1)https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/cashless_payment/001.html
(*2)https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1910/25/news020_2.html