最近、ハチミツをかけたピザが注目を浴びています。
「塩気のあるピザになぜハチミツをかけるのか?」と疑問に思う人もいることでしょう。
この記事ではピザにハチミツをかけて食べるメリットや、ピザに合うハチミツの選び方、ハチミツをかけたピザにぴったりな食材、おすすめレシピも紹介しています。
ぜひご参考にしてみてください。
ピザにハチミツをかけて食べるメリット
クセのあるチーズもおいしく食べられる
ハチミツは世界3大ブルーチーズの1つ「ゴルゴンゾーラチーズ」との相性がよく、ハチミツをかけることでブルーチーズの独特なクセを緩和する上に、コクや風味がアップします。
実際に、ピザの本場イタリアでは、多くの家庭の食卓にハチミツが並んでおり、フルーツやチーズなどにかけて食べる習慣があるのです。
イタリア人はハチミツをかける食習慣の中で、ピザとハチミツの相性のよさを知っていたのでしょう。ブルーチーズの独特なクセが苦手な人は、ぜひ試してみてください。
ハチミツは栄養価が高い
ハチミツにはアミノ酸(約22種)や鉄・カルシウムなどのミネラル類、ビタミンB1・B2などのビタミン類、食べ物の消化に欠かせない酵素(約80種)などが豊富に含まれています。
そのため、ハチミツの栄養価の高さは広く知られるようになり、近年の研究では人が生きていくために必要な生理機能のコンディションを整えてくれることが分かってきています。(*1)
味に変化をつけられる
ピザにハチミツをかけて食べるメリットは、味に変化をつけられることです。
ピザはスパイスや食材の種類を変えることでさまざまな味を楽しめますが、塩味や辛みがあるメニューが多く、似たような味のピザを食べ続けていると飽きてしまう人もいるでしょう。
ハチミツはスイーツだけではなく、食材の照りや料理の隠し味として広く活用されていることから、ピザの味を損なわずに変化をつけたいときにもおすすめなのです。
ハチミツの種類
ハチミツの種類
ハチミツの種類はミツバチが集める花の蜜の数だけ存在します。ここでは主な3つのハチミツの特徴を紹介します。
- アカシア
まず紹介するのは「アカシア」です。アカシアはクセが少なく日本人にもよく親しまれているハチミツです。一般的なハチミツは気温が低くなると結晶化してしまいますが、アカシアは低温でも結晶になりにくい特徴があります。そのため、パンやホットケーキだけではなく、ヨーグルトなどの冷たいスイーツにもおすすめです。
- レンゲ
次に、「レンゲ」は日本のスーパーやコンビニなどでよく販売されており、パッケージを一度は目にしたことがあるという人も多いでしょう。レンゲはまろやかな味わいが特徴で、フルーツやシリアル、ヨーグルトにもかけて食べられます。スムージーや生ジュースなどのドリンクに甘味をプラスしたいときにもぴったりのハチミツです。
- マヌカ
最後に、ミュージーランドが主な産地の「マヌカ」を紹介します。マヌカはハチミツの中でも濃厚でもったりとした食感が印象的です。その見た目から、生キャラメルのようだ、ともいわれています。
マヌカの中でも「UMF認定」を受けたものが高く評価されています。UMFとはニュージーランド政府が設けた規格で、ハチミツの抗菌活性力を数値化しているものです。その抗菌活性力の高さから、マヌカの主要産地のニュージーランドの一部で、民間薬として活用されるほど、貴重なハチミツなのです。
ハチミツの選び方
チーズと同じ産地のハチミツを選ぶ
ハチミツ選びのコツは、チーズと同じ産地のハチミツを選ぶことです。ハチミツは世界各地で生産されています。ミツバチは花の種類や自然が豊かな牧草地を好み、そこに咲く花の蜜から良質なハチミツを作るため、同じ牧草地で作られるチーズとハチミツはとくに相性がいいとされています。
たとえば、イタリア産のチーズをピザに使うのなら、イタリア産のハチミツを選びます。北海道産のチーズには、北海道産のハチミツを合わせてみてはいかがでしょうか。
ハチミツの個性で選ぶ
もう一つの方法は、ハチミツの個性で選ぶことです。個性と聞くと、ハチミツの特徴をすべて理解しなければならないと考えるかもしれませんが、その必要はありません。シンプルに自分が好きだと思えるハチミツを選べばいいのです。
また、ピザの味をどのように変化させたいのか、実験的に購入しやすいハチミツを数種類用意し、ピザにかけて味の変化を楽しむのも方法の1つです。たとえば、ブルーチーズ入りの個性派ピザには同じく個性の強い「マヌカ」を、逆に、クセを和らげるためにクセが少ない「アカシア」を選ぶのもよいでしょう。
ハチミツピザにぴったりな食材6選
チーズ
ハチミツをかけたピザにはチーズが欠かせません。チーズはハチミツをかけることで、コクがアップし、よりおいしくピザを味わうことができます。
4種類のチーズをトッピングした「クワトロ・フォルマッジ」を思い浮かべてみてください。ピザにくわしい人はご存じでしょうが、ハチミツをかけて食べるのがピザ通の食べ方です。チーズはハチミツとの相性がいいので、他にも好みのチーズとハチミツを合わせればオリジナルのピザが作れるでしょう。
クルミやナッツ類
ハチミツとクルミ・ナッツ類はパンケーキのトッピングでもおなじみの組み合わせで、相性も抜群にいいです。ピザにトッピングして焼き上げれば、ローストされたクルミやナッツの香ばしさとハチミツの甘さが絶妙な味わいのあるピザになります。スイーツ系のピザを食べたいときやハチミツピザにアクセントを加えたいときにおすすめです。
バナナ
ハチミツとバナナもおすすめの組み合わせです。バナナをピザにのせるのは意外に思うかもしれませんが、ハチミツがチーズの塩気とバナナの甘みをつなぐ役割を果たすため、バナナとピザのマリアージュを堪能できるピザが作れるでしょう。
サツマイモ
大学芋が人気であることからも納得できるように、サツマイモとハチミツの相性もよく、ピザにも応用できます。サツマイモには食物繊維が多く含まれており、栄養価の高いハチミツを使ったピザを作れば、健康や美容を意識したピザに変身させられます。
レモン
ハチミツにつけたレモンは夏バテで食欲がない、スポーツ後の疲れを感じている人などに好まれていることからも、ハチミツとレモンの組み合わせに異議を唱える人はいないでしょう。
とはいえ、ピザとレモンの組み合わせに疑問を抱くかもしれませんが、そんな人にこそ試してほしい組み合わせです。ハチミツとレモンは肉や魚とも相性がいいので、肉や魚を使ったピザに試してみてください。
生クリーム
ハチミツと生クリームをピザにトッピングをするのもおすすめです。外はカリッと、中はモチッと焼いて冷ましたピザ生地の上に、フレッシュなフルーツと甘さをおさえた生クリームを飾り、仕上げにハチミツをかければ、子供から大人まで楽しめるケーキのようなスイーツピザが作れます。
ハチミツを使ったピザレシピ3選
腹持ちがいい「さつまいもとハチミツのピザ」
「さつまいもとハチミツのピザ」に夕食までの小腹が空いたときの間食としてもおすすめのピザです。
【用意する材料】
- ピザ生地
- 皮付きのまま1㎝角にしたサツマイモ(水にさらしておく)
- バター(10g)
- 食塩(少々)
- クリームチーズ(常温に戻しておく)
- ピザ用チーズ
- ハチミツ
【作り方】
- サツマイモをレンジで加熱し、温かいうちにバターと食塩をからめる
- ピザ生地の表面にお好みの量のクリームチーズを全面に塗る
- その上に1のサツマイモをのせて広げ、ピザ用チーズを散らして焼き上げれば完成
爽やかな香りが広がる「チキンとハチミツレモンのピザ」
「チキンとハチミツレモンのピザ」は夕食やワインやビールなどのお酒のお供にもぴったりの1品です。
【用意する材料】
- ピザ生地
- 鶏モモ肉(皮や脂肪は取り除いておく)
- 食塩(少々)
- ブラックペッパー
- 小麦粉(小さじ1杯程度)
- オリーブオイル
- ハチミツ、しょうゆ、酒(それぞれ小さじ2杯)
- レモン汁(小さじ1/2杯)
- ピザ用チーズ
- レモン(薄めの輪切り)
【作り方】
- 鶏肉に下味(食塩、ブラックペッパー)をつけて小麦粉をまぶしておき、熱したフライパンにオリーブオイルを入れて鶏肉を焼く
- ハチミツ、しょうゆ、酒、レモン汁を混ぜ合わせ、鶏肉に火が通ったらかけてとろみが出るまで加熱する
- 2の鶏肉が冷めたらピザ生地にのせ、輪切りレモンを並べ、ピザ用チーズを散らしてから焼けば出来あがり
手軽に作れる「バナナとハチミツのピザ」
「バナナとハチミツのピザ」は手間をかけずに手軽に作れます。忙しい朝にぴったりのピザです。
【用意する材料】
- バナナ(1cm幅の輪切り:1本)
- バター(常温に戻しておく)
- 好みのナッツ類
- ハチミツ
- ピザ用チーズ
【作り方】
- ピザ生地にバターを塗る
- バナナを生地の上に敷きつめるように並べ、お好み量のナッツ類を散らす
- ハチミツをかけ、ピザ用チーズをのせて焼けば完成
まとめ
塩気や辛みのあるピザにハチミツをかけるという発想がなかった人もいるかもしれません。
今回、ハチミツは栄養価が高く、味のバリエーションが豊富で、チーズとの相性もいいことから、ハチミツピザの人気の理由や魅力がお分かりいただけたことでしょう。
上記で紹介したハチミツピザにぴったりな食材やおすすめレシピを参考に、ハチミツピザに挑戦してみてはいかがでしょうか。
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