オリーブオイルは、ピザ生地の材料やピザのトッピングとして使用するなど、ピザに欠かせない食品の1つです。
本記事では、オリーブオイルの特徴や歴史のほか、オリーブオイルがピザにおすすめの理由やピザをより美味しく味わう方法、使用時の注意点などについて解説します。
ピザ作りにオリーブオイルを使用する際に役立ててください。
オリーブオイルの特徴や歴史、ピザに合う種類
オリーブオイルにはどんな特徴があるのか、歴史やピザに合う種類について紹介します。
オリーブオイルとは
オリーブオイルは、オリーブの実から絞り出されたオイルです。
一般的な植物油などは種から絞り出すため、生産過程で精製が必須です。そのため、植物がもつ本来の風味や栄養価が失われてしまうケースが多いです。
一方、オリーブオイルは実から絞り出したまま精製せずに製品として出荷されるため、オリーブ本来の風味や豊富な栄養価がそのままの状態で味わえます。
オイルは、オリーブの実の成熟度によって収穫できる量が異なり、成熟した実ほど、たくさんのオリーブオイルを絞り出すことが可能です。
オリーブオイルの歴史
オリーブオイルは、紀元前から料理や美容を目的として使用されていたといわれています。
オリーブの木は、メソポタミアやイスラエル、シリアといったアジアや北アフリカの一帯で自生していたものが世界へと伝来し、現在では日本をはじめとする世界中で栽培されています。
オリーブオイルの産地として、イタリアやスペイン、ギリシャなどの地中海の沿岸が有名です。
ピザに合うオリーブオイル
日本で販売されているオリーブオイルは、おもに「エキストラバージン(エキストラヴァージン)オリーブオイル」と「ピュアオリーブオイル」の2種類に分けられます。
エキストラバージンオリーブオイルとは、オリーブの実から搾りたてのバージンオイルの中でも、最高ランクとして評価されたものです。オイルの香りや酸度、味などによって評価されています。
ピュアオリーブオイルとは、搾りたてのバージンオイルと精製したオリーブオイルをブレンドしたものを指します。オリーブの風味や香りを活かしたピザを作るなら、エキストラバージンオリーブオイルがおすすめです。
オリーブオイルがピザにおすすめの理由とは
オリーブオイルがピザにおすすめの理由を3つ紹介します。
栄養価が高い
エキストラバージンオリーブオイルは精製されていないため、オリーブ本来の栄養成分が豊富に含まれています。
オイルをピザにかけて食べることで、自然とオリーブに含まれる栄養成分を摂取できます。
たとえば、アンチエイジングなどで知られるポリフェノールやビタミンE、悪玉コレステロールを減らすサポートをするオレイン酸などがその一例です。(*1)
オリーブの香りを楽しめる
上述したように、エキストラバージンオリーブオイルは、オリーブの実から絞り出したままで精製されずに販売されているため、オリーブ本来の香りや風味を楽しめます。
ピザにエキストラバージンオリーブオイルを一回しすれば、オリーブの香りを活かしたピザに仕上げられます。
美容や健康の味方
エキストラバージンオリーブオイルには、美容や健康のサポートをする栄養成分が豊富に含まれているため、美容や健康への意識が高い人に人気のオイルです。
フレッシュな野菜などをたっぷり使用したヘルシーなピザを作りたいときにもおすすめです。
オリーブオイルXピザのレシピ紹介
オリーブオイルのかけ方次第で、ピザをさらに美味しく味わうことができます。
ここでは、ピザをより美味しくするためのオリーブオイルのかけ方と、オリーブオイルにおすすめのピザを紹介します。
ピザを美味しく味わうオリーブオイルのかけ方
オリーブオイルをかける最適なタイミングは、ピザが焼き上がって熱々の状態のときです。
オリーブオイルは、「オリーブの実のジュース」とも呼ばれているほど、搾りたてのフレッシュさが特徴です。
新鮮なオリーブオイルの風味や香りを活かしたピザを味わうなら、焼く前よりも焼いた後にかけるようにしましょう。
オリーブオイルにおすすめのピザ
オリーブオイルは、トマトソースをベースにしたピザにおすすめです。
たとえば、トマトやモッツァレラチーズ、バジルをトッピングした「マルゲリータ」や、トマトソース、ガーリック、オレガノをトッピングした「マリナーラ」などのピザが挙げられます。
ピザの本場ナポリでは、焼き上がったピザにエキストラバージンオリーブオイルを一回しするのが一般的な食べ方です。
ほかにも、サラダ系のピザにドレッシングとしてスパイスやハーブと混ぜ合わせたものをかけるのもおすすめです。
ピザ作りでオリーブオイルを使う際の注意点
オリーブオイルを選ぶ場合やピザ作りで使用する際は、以下の注意点を参考にしましょう。
日本と海外では酸度の基準が異なる
エキストラバージンオリーブオイルの酸度は、低いほど鮮度が高いことを表しています。
日本では、エキストラバージンオリーブオイルの基準を酸度2.0%以下としていますが、海外では日本よりも厳しい基準を設けているケースが多いです。
一般的に、0.8%以下の酸度のものをエキストラバージンオリーブオイルと定義しています。
輸入品のエキストラバージンオリーブオイルを選ぶ際は、「Acidia」や「Acidity Acid Value」といった表記を参考に選ぶと良いでしょう。
常温に戻してから使用する
オリーブオイルを冷蔵庫や冷暗所などで保存している場合は、必ず常温に戻してからピザにかけるようにしましょう。
オリーブオイルは低い温度で保存すると固まりやすくなり、風味が落ちてしまいます。
常温のほうがオリーブオイルの風味や香りを最大限に活かせるため、ピザを作ると決めたら、まずオリーブオイルを常温に戻すことから始めましょう。
加熱すると香りが失われる
オリーブオイルは、加熱しても風味が変わることはありません。
ただし、熱が加わることで香りが失われるため、香りを楽しみたい場合は加熱後にオリーブオイルをかけるようにしましょう。
まとめ
オリーブオイルはピザに欠かせない食品の1つです。
オリーブの実から搾りたてのまま製品化されているエキストラバージンオリーブオイルは、栄養価が高く、オリーブ本来の香りも楽しめます。
ピザにかける際は、焼き上がったタイミングでオリーブオイルを一回しし、熱々のうちに召し上がりましょう。
参考URL
*1 https://www.olive-hitomawashi.com/column/2017/01/post-20.html