冷凍ピザと聞くと、「所詮は冷凍食品」「冷凍ピザはおいしくない」というイメージをもっている人も多いのではないでしょうか。しかし現在の冷凍ピザは、大きく進化を遂げており、今までの概念を覆すほど、レベルの高いピザがたくさん発売されています。
家にストックして、いつでも焼き立てのピザを楽しめる冷凍ピザ。冷凍ピザの魅力、そしてさらにおいしく楽しむための焼き方やアレンジ方法をご紹介してきます。
冷凍ピザとは
最近は、コンビニエンスストアやスーパーで売られているリーズナブルなものから、製法や食材にこだわった本格派ピザまでバラエティ豊かな冷凍ピザが多く登場しています。リーズナブルな冷凍ピザでさえもレベルが高く、大手コンビニエンスストアやスーパーは独自にオリジナルの冷凍ピザを開発するなど力を入れた商品が多いのも特徴です。
サイズは、1人で楽しめるサイズのピザから、パーティなど大人数で楽しめるサイズのピザがあり、中には、トースターで効率よく温めやすいよう四角く成型された冷凍ピザも発売されています。いまや冷凍ピザは、一人暮らしの社会人からファミリー層まで、幅広い年代のあらゆるニーズに応えてくれる優秀な食品となっているのです。
冷凍ピザならでは!家で手軽に楽しめる「こだわりのピザ」
冷凍ピザの中には、大手食品メーカーやコンビニエンスストア、スーパーなどで開発された商品以外にも魅力的な商品が多数あります。
①こだわりの食材
ライ麦全粒粉や手作りのオリジナルピザソース、産地にこだわった食材を使用したピザなども冷凍ピザで多数取り扱われています。巻き窯でピザ職人(ピッツァイオーロ)が焼いた本格ピザから、天然酵母、有機食材を使用した自然派ピザまで多種多様な冷凍ピザがあり、その多くがインターネット上で注文可能です。中には有名百貨店に出店している店舗の冷凍ピザもあり、宅配ピザと同程度の金額で本格ピザを注文可能です。
②ご当地ピザ
北海道十勝の牧場が作ったピザや神戸市の有名店のピザ、地方のグルメグランプリで優勝したピザなど、地方の特性を活かした現地生産のピザも自宅で楽しむことができます。
③種類が豊富
上記のような特徴があるピザのほかにも、多くのピザが発売されており、宅配ピザにはないようなメニューもあります。より多くのピザの中から自分にあったピザを見つる楽しみも冷凍ピザならではと言えるでしょう。また、インターネットでの注文になるので、新しい味にチャレンジする際に口コミを参考にしやすい点や、価格が安いものが多く、高くても宅配ピザと同程度という点も魅力的です。
冷凍ピザをおいしく食べるには?
トレーのまま電子レンジで温めるだけというタイプの冷凍ピザもありますが、冷凍ピザをおいしく食べるには、解凍してから温める方法をおすすめします。
具体的に解凍方法と焼き方を数パターンご紹介していきますので、自分にあった焼き方を見つけておいしいピザを楽しんでください。
解凍方法
解凍には次の方法があります。
ⅰ、自然解凍
ⅱ、冷蔵庫解凍
ⅲ、電子レンジ解凍
解凍は必須ではありませんが、解凍をした方が火の通りがよくなりおいしく焼くことができます。ひと手間かかりますが、自然解凍や冷蔵庫解凍であれば封をしたまま室内もしくは冷蔵庫内へ移動させるだけで良いので簡単です。おおむね自然解凍で30分~1時間程度、冷蔵庫解凍で2~3時間前に冷凍庫から移動させるようにしましょう。
すぐに食べる際には、電子レンジを使うと便利です。電子レンジであれば500~600wで2~3分くらいを目安に温めます。この時、付属のトレーやラッブなどが電子レンジ対応か確認するようにしてください。分からない場合は、トレーやラッブから出し、耐熱皿などに移してから解凍するようにしましょう。
焼き方
焼き方には次の方法があります。
1、オーブントースター
2、オーブンレンジ
3、魚焼きグリル
4、フライパン
いずれの場合も重要なのが温度です。おいしく焼き上げるためには高温の余熱が必要になり、上からの熱も大切です。フライパンでも焼くことができますが、他の方法に比べて、上からの熱が弱くなるためフライパンは他の道具がない場合の最終手段と考えておくと良いでしょう。
また焼く前に霧吹きや塗らしたキッチンペーパーなどで耳部分を濡らしておくと、耳までもっちりと焼きあがります。
焼き時間はオーブントースターで5~8分、オーブンは200~250°に余熱し6~11分、魚焼きグリルでは焦げやすいので弱火で3~5分、フライパンで蓋をして弱火で5~8分ほど焼きます。ピザによって多少焼き時間が異なるので、詳しくは購入したピザの提示している時間を基準に設定し、生地のふちが、こんがり焼けてきてチーズがフツフツしてくるなど仕上がりのサインが見えてきたら焼き終えましょう。(1*)
冷凍ピザをアレンジ
冷凍ピザは既に温めるだけでおいしく食べられるようになっていますが、手を加えることでさらに自分好みのピザにすることも可能です。
例えば、エクストラバージンオリーブオイルをかけたり、辛いピザが食べたい時にピカンテオイル(唐辛子オイル)をかけたり、チーズ好きな人はチーズを増量したり、トッピングをプラスあするなど、いろいろな楽しみ方ができます。卵をのせて焼くと簡単にビスマルクピザへ変身させることができ、食材を活かしつつ、簡単かつ豪華にピザをアレンジできます。アレンジすることで栄養価を上げることができる点もおすすめです。
注意点
宅配ピザと違い、できたてが届くわけではないので、パーティなどで利用する場合は日数に余裕をもって注文するようにしましょう。
魚焼きグリルには片面焼きのタイプもあります。片面焼きでピザを焼く場合は、事前にフライパンでピザの裏面に焼き色をつく程度やいておきます。
まとめ
自宅でいつでも、できたての本格ピザが食べられる冷凍ピザ。小腹が空いたときや、おもてなしなど、さまざまな場面で活躍してくれる頼もしい食材です。冷凍保存ができるので、冷凍庫に常備しておくと安心です。まだ試したことがない人は、コンビニエンスストアの冷凍ピザからでも良いので、ぜひ1度試してみてください。