カマンベールチーズは、日本人にもなじみ深いチーズです。
スーパーマーケットなどでも手軽に入手でき、間食やおつまみなどにも使えます。また、ピザのトッピングとしてもおすすめです。
本記事では、カマンベールチーズがピザにおすすめの理由やピザメニューなどについて紹介します。
カマンベールチーズの特徴や歴史、おいしい食べ方なども解説しているので、ぜひ参考にご覧ください。
「女王」と名高いカマンベールチーズとは?
カマンベールチーズの特徴
カマンベールチーズは、白カビタイプに分類されるチーズの1つで、「チーズの女王」と呼ばれています。
原料は牛乳で、熟成は外側から徐々に内側へと広がっていき、熟成が進むとクリーミーな味わいから濃厚な風味に変化する特徴があります。
チーズの表面は白カビに覆われており、やや硬めな食感である一方、中はソフトな口当たりです。非常にやわらかく、型崩れしやすいため、木箱などに入れて輸送されるのが一般的です。
カマンベールチーズの歴史
カマンベールチーズの誕生は、フランス革命が起きた18世紀頃までさかのぼります。
きっかけは、1人の聖職者がパリ郊外からノルマンディー地方のカマンベール村に身を寄せたことでした。
聖職者は、村で出会った農家の女性に地元の白カビチーズの作り方を教えます。
その女性は、そのレシピを元に、カマンベールチーズを作りました。
カマンベールチーズは地元で評判となり、その後、ナポレオン3世に献上したところ、大変喜んだと言われています。
鉄道が開通したのを皮切りに、フランス全土へと広まっていきます。
そして、カマンベールチーズはフランス産チーズの代表格として、世界中で愛されるチーズになったのです。
カマンベールチーズのおいしい食べ方
カマンベールチーズをおいしく食べられる頃合いは、製造してから30~40日頃と言われています。
しかし、日本でフランス産のカマンベールチーズを購入する場合、輸送によるタイムラグもあるため、食べ頃に合わせてチーズを選ぶのは難しいでしょう。
とはいえ、購入したカマンベールチーズをよりおいしく味わうコツがあります。
カマンベールチーズの熟成は、外から中心に向かって広がるため、中心を起点に放射状に切り分けるのが正しい切り方です。
熟成が進んだ外側と熟成しきれていない内側の両方の味や香りを楽しめます。
ナッツ類やフルーツジャム、ハチミツなどとの相性が抜群に良いため、カマンベールチーズに添えて食べれば、チーズ本来のうまみを堪能できます。
カマンベールチーズがピザにおすすめな理由
クセがなく、どんな食材にも合う
カマンベールチーズがピザにおすすめなのは、味にクセがなく、どんな食材にも合うチーズだからです。
トッピングの選び方次第で、どの食材を主役にしたピザにするのかが決まります。その点、カマンベールチーズは、主役にも脇役にもなれる万能な食材と言えます。
お好みのトッピングと合わせれば、オリジナルのピザ作りが楽しめます。
そのままでも加熱してもおいしい
カマンベールチーズは、そのままでも加熱してもおいしく味わえます。ピザのトッピングとして使うチーズは、加熱するケースが多く、とろけたチーズを他のトッピングに絡めて味わうのが一般的です。
しかし、カマンベールチーズはそのままでもおいしく味わえるため、サラダピザなどの冷製ピザとの相性も良いです。加熱してトロトロになった食感や、加熱せずにやわらかな口当たりの食感を堪能できます。
ワインに合うおしゃれなピザが作れる
カマンベールチーズは、ワインにも合うことから、トッピング次第でおしゃれなピザを手作りできます。
放射状にカットしたカマンベールチーズに生ハムを添えるだけでも、おしゃれな盛付けのピザに仕上がります。
カマンベールチーズを使ったオススメのピザメニューを紹介
カマンベール×ハチミツ
チーズが主役のピザの1つに、「クアトロ・フォルマッジ」があります。このピザは、4種類(クアトロ)のチーズ(フォルマッジ)をトッピングしたシンプルな一品です。
4種類のチーズを用意しなくても、カマンベールチーズやピザ用チーズなど、2種類のチーズさえあれば簡単にチーズが主役のピザを作れます。
チーズピザには、ハチミツが欠かせません。
ピザ生地に、カマンベールチーズとお好みのチーズをトッピングして焼き上げ、仕上げにハチミツをかけて召し上がってください。
カマンベール×キノコ・ベーコン
カマンベールチーズは、キノコやベーコンとの相性も良いです。キノコやベーコン、スライスしたタマネギをバターソテーして塩コショーで味を整え、チーズと一緒にトッピングして焼き上げれば、シンプルかつ奥深いうまみを堪能できるピザを作れます。
スパイシーさが欲しいときは、ブラックペッパーやトウガラシオイルを振りかけ、味の変化を楽しむのもおすすめです。
カマンベール×マーマレードジャム
間食やワインのおつまみとしてもおすすめの組み合わせは、カマンベールチーズとマーマレードジャムです。
意外な組み合わせですが、チーズのうまみや塩気と、マーマレードジャムの酸味や甘みがほどよくマッチします。
アクセントとして、ローストしたクルミなどのナッツ類を散らせば、おしゃれな大人ピザを作れます。
カマンベールチーズピザを作る際のコツや注意点
食べる1時間以上前から常温に戻して使う
カマンベールチーズは、食べる際の温度でおいしさが変わります。カマンベールチーズをおいしく味わうためのコツは、食べる1時間以上前から常温に戻しておくことです。
冷蔵庫から出したままのチーズは、温度が低く、口に入れたときのとろけるような食感やチーズ本来の香りが半減しやすいので、注意しましょう。
カマンベールチーズの保存は乾燥を防ぐことが大切
カマンベールチーズの味を損なわずに保存するには、乾燥を防ぐことが大切です。チーズは、クッキングシートで覆い、チーズが入っていた木箱などに入れて野菜室で保管しましょう。
チーズにラップをかけると蒸れやすく、味を損なう可能性があるため、温度にも注意が必要です。
まとめ
カマンベールチーズは、そのままでも加熱してもおいしく味わえるチーズです。クセがなく、どんな食材にも合わせやすいため、ピザのトッピングとしてもおすすめできます。
上記で紹介したピザメニューを参考に、カマンベールチーズを主役にしたピザの手作りに挑戦してみてください。